テーマ:京都。(6066)
カテゴリ:同行ガイド
【2017年7月11日(火)】
先日から準備や下見をしてきた、祇園祭鉾建てのガイドの日でした。 今日は、直前まで紙芝居の準備。約40枚に及ぶ大作になりました。鉾建てだけではなく、祇園祭の歴史、巡行以外の行事、組み立てが終わった状態の山鉾の説明もしなければなりません。目の前に物がないので、視覚に訴えての説明が不可欠と考えましたので、枚数が多くなりました。それに加え、山鉾の由緒やご神体や懸装品の説明では、私の不確かな記憶を補助するという目的もあります。 昨日に続き、直前にも下見しました。昨日組み立てが始まった5つの鉾のうち、菊水鉾を除き、真木立てが終わっていました。菊水鉾が真木立ての直前で、多くの見物客が集まっていました。放下鉾は確認を忘れてましたが、船鉾、岩戸山の組み立ても始まっていました。 長刀鉾 鉾頭の長刀の先が、巡行中に八坂神社の方向に向かないように設置されています。 函谷鉾 月鉾 菊水鉾 昨日始まった鉾建ての中では、菊水鉾だけが真木立ての前でした。 車輪は約2メートルの直径があります。 鉾頭の菊の花 鶏鉾 中国の唐堯の時代に天下がよく治まり、訴訟用の太鼓も用がなくなく、苔が生え鶏が宿ったという故事に基づいています。鉾頭の三角形の中の円形は、鶏卵が太鼓の中にあるのを表しています。 船鉾 今日から組み立て開始。雨対策、日除けのためか、テントを張っての作業です。 真木立てがない分、他の鉾より1日遅いスタートになっているようです。 岩戸山 老舗料亭「木乃婦」は岩戸山の近くにあります。 今日のガイドは2人。もう一人の先輩の方も、鉾建て状態でのガイドは初めてとのこと。1つのところに大人数が固まらないように、2班が反対方向に回ることにしました。添乗員さんもそれでOKとのこと。 お客様は全部で18人。日帰り旅行で、神戸方面からのお客様でした。バスで来られたのですが、お昼頃出て、日航プリンセスホテルでお茶休憩をして、鉾建てを見学して、夕食を召しあがって帰るという、ゆったりとしたツアーです。60代後半から70代の方が多かったようです。複数名のバス会社のスタッフに加え、京都支店の従業員と思われる若い女性が数人浴衣姿で同行されていました。 午後3時半からスタートして、5時までの1時間半。私の班は、長刀鉾→函谷鉾→菊水鉾→放下鉾→月鉾→鶏鉾→船鉾→岩戸山→大政所御旅所跡 と回りました。山鉾建てが始まっている山鉾全部を回ったかたちになります。暑い日でしたし、ご高齢の方も多いので、修学旅行よりは遅めの歩速で回りました。様子をみて、歩くのがしんどそうならば、最後のほうはカットすることも視野に入れていましたが、皆さん比較的お元気に付いてきていただいたようだったので、結局全部回りました。 皆さん、満足していただいたと思います。私も今回のガイドで祇園祭に関する知識が、かなり深まりました。 それと、セミナーで学んだことが、実感できたガイドでもありました。 山鉾は京都の四条烏丸を中心とした地域にかたまっています。河原町付近にはないし、堀川付近にもありまあせん。セミナーで室町時代は、今のように一面に家が建てこんでいるのではなく、上京と下京の限られた地域にしか家が建っておらず、上京と下京は室町通で結ばれていたことを学びました。 下記のような地域になります。下京の家がある地域は、ちょうど山鉾の町がある地域に合致します。これで、何故、ごく限られた地域しか山鉾がないのかということが理解できました。 (内容再考版。原文は非公開日記に移動済み。) ------------------------------------------------------------------- よろしかったらぽちっとお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019/08/25 11:49:52 AM
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