テーマ:京都。(6070)
カテゴリ:京都研究
【2018年1月31日(水)】
公募ガイドの清閑寺下見の後(こちら)、研究員研究のため歴彩館に向かいました。歴彩館訪問は7回目になります。 もう午後3時頃になっていて、あまり時間がなかったので、優先順位を決めて文献の確認を開始しました。 まずは「伏見稲荷+神蹟」でのネット検索でヒットした大正時代の神蹟付近を描いた古地図です。国会図書館に所蔵されているもので、デジタルデータで提供されているのですが、アクセス権が大きな図書館などに限られているので、歴彩館に来てアクセスさせていただくことにしていました。 係の方にお願いしてシステムを立ち上げていただきアクセスしました。「官幣大社稲荷神社境内及稲荷山神蹟全図」という大正2年に作成された地図です。 期待した通り、お塚、お滝場の所在が記載されていて、お滝場があるところには滝のマークが記入されています。大部分のお滝をカバーしています。残念なのは解像度が悪いために、字の判読がむつかしいことです。それでも名前を既に知っているので、一部を除いて判読することができました。最終的には印刷をしてもらうのですが、印刷するとさらに解像度が落ちるであろうから、画面上でできるだけ判読しようとしたので、けっこう時間がかかりました。 大正14年の吉田初三郎地図には登場するが、この大正2年の地図には登場しないお塚場、お滝場がいくつかありました。 記載があった滝:命婦滝、弘法滝、青木滝、七面滝、鳴滝 白菊滝か御剱滝のどちらか(字影から御剱滝の可能性が高い) 末広滝、薬力滝、清滝、白滝、○滝(判読不能。○は1字。初音滝の位置) 荒木滝、御壺滝?、五社滝? (?は画面での確認が漏れており字は不確か。次回歴彩館訪問時要確認) 記載がなかった滝:清メ滝、八嶋滝、真心滝(地図の範囲に入っているかどうは不確か) 白菊滝か御剱滝のどちらか(字影から白菊滝の可能性が高い)、、 岩滝、不動滝、ねざめ滝、権太夫滝、熊鷹滝 熊鷹本滝は地図の圏外と考えられる。大石滝は明らかに圏外。 今までお塚、お滝場の成立年代がよく分かりませんでしたが、これで大正2年にはすでに存在した「お滝」と、大正2年以降大正14年までにできた「お滝」の分類ができました。大きな成果です。 あと残った時間で、伏見稲荷大社の機関誌「朱」の文献をいくつかコピーしました。今まで、第1号から全部の文献にざっと目を通して、有用なものだけ精読したり、コピーしたりしてきました。しかし、時間も限られています。今回、大社のホームページの各号の目次から有用だと思われるものを前もってマークしておきました。今日はそのうちでも特に有用だと思われる、「お塚」や山岳信仰、修験道、イナリサゲ、稲荷講などについての文献をざっと読んで、役に立ちそうなものだけをコピーしました。 これらはまだ読んでませんので、読んだうえで、有用な内容があれば、投稿したいと思います。 ------------------------------------------------------------------- よろしかったらぽちっとお願いします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019/06/16 12:52:17 PM
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