
写真はスペインのエル・パイス紙に掲載されたAFPによるメキシコ版「コレラの時代の愛」、久我美子の名画「また逢う日まで」を思い出してしまいそう(昔、並木坐で見た)。
いやはや、豚ヴィールス、世界を揺るがしてますね。
中世のペストを彷彿させてしまいそう。
より壊滅的な状況が訪れるならば、いっそのこと、ボッカチオのデカメロンを気取って、どこかに隠棲してしまいたいくらい(同伴者がいればの話かもしれないけど)。
ひとはウチにこもってます。
休みなのはいいけど、いささかストレス気味。
軒並み商売上がったりが続出しているなか、薬局のつぎに流行ってるのがレンタルDVDだというのが笑わせます。
さて、次はなにがくるか。
かつては、核戦争のあとを生きのびるのは、ゴキブリとメキシコ人だとか言われたものですが(笑)。
TVも特別番組が増えたものの、おばか番組を見てげらげら笑ってる連中も多い。
そんなくらいのほうが乗り切れるのだろうか。
まあ、このテーマにも飽きてきたけど。
(27 of April, 2009)
メキシコの学術政策の決定的な落ち度が明るみに出たという印象。
医者はいても医学研究者、ましてや細菌学者がいない。
けんめーにベンキョウして細菌学者になっても、喰っていけない。
頭のいいやつは、頭脳流出。
米国なんて頭のいいやつだけ集めるのに躍起になってて、メキシコの科学の水準なんてどこ吹く風。
それがここでしっぺ返しを喰う。
メキシコというのは努力が認められない、すべては腹芸できまってしまう(笑)。
人類の興亡をうらなうような病原体の有無についてわざわざ他国に調査を依頼しなくてはならないなんて、ああ、名まえ倒れのくにだってことが一目瞭然!
政治家は金儲けのことしか考えず、地道に努力するひとたちに報いるなんて自分らの知ったことではないと思っている。
政府のいうことは、大丈夫、大丈夫、落ち着いて、策はとってあるんだから、ということ。
もっと掘り下げてみると、まあ、メキシコだけの落ち度ではなく、国際的にもこの種のミュータント菌の研究が立ち遅れていたということもあるんだろうけど。
ひとびとは、どこまでホントのことを知ることができるんだろうか。
■まさか「豚インフルエンザ」とは、想定外の感染拡大
(読売新聞 - 04月26日 13:19)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=820216&media_id=20
(26 of April. 2009)
保健省長官のメッセージは夕べ午後十一時にTVにて放映されたそうであるが、わたしが気がついたのは十一時半ごろ。
その後も情報がすくなくて苦労したが、そのメッセージによればインフルエンザの流行のために連邦区とお隣のメキシコ州の全学校が休校になるとのこと。
保育園から大学までで、これがホントなら明日、がっこーに行かなくてもいいことになる。
TVでは、こんな時間、臨時番組を組めるほど機動力があるわけではなく、ラジオもあまりあてにならない。
けっきょくネットによる新聞社ソースによって明日は休みと勝手にきめた。
翌日、どこもかしこもこのインフルエンザ騒ぎ。
夕べのうちに知ることができなくてがっこーまで出かけたひとも少なくなかったようである。
インフルエンザの流行による臨時休校やら学級閉鎖というのはニホンにて体験したことがあるが、ふたつの州(首都と隣接する州)すべての休校とはいったいどんな意味を抱えているのか。
去年の夏ごろ、ニホンでは年末に感染症におそわれると騒いでいたと思う。
アジアの鳥インフルエンザがどう発展するか。
そこですでに、進化するヴィールスというコンセプトが論議されていた。
どうやらそれがメキシコに現れたらしい。
形式的には豚インフルエンザという形であるが、このヴィールス、じつはミュータントであるという。
つまりワクチンやらクスリの効能から逃れたところまで進化してしまったヴィールスであり、もし特効薬がいつか製造されてもふたたび進化するというイタチゴッコにいたる。
だからいくらインフルエンザの予防注射をしていたといっても、あまり効き目は期待できないらしい。
今回、このヴィールスの犠牲になっているのは、二十歳から四十歳くらいまで、あまり病気とは縁のないような健康な青少年がかなり犠牲になっているという。
世界のどこかで起こるべきことがメキシコで起きた(米国の一部でも)、ゆえにモルモット化したメキシコ人を世界は注目しているらしい。
すべては後手後手にまわっている次第。
メキシコの科学(医学、細菌学)の遅れは有名、だから現場では対応に苦慮しているらしいし、分析・調査中がつづいている。
つまり危機管理がないがしろにされていた。
パニックは起きていないということにされているが、街ではすでに相当の緊張ぶり。
人の集まるところに出かけてはいけない、果ては教会のミサまで中止される騒ぎ。
休みとおなじだからと、運動公園にトレーニングに出かけたら、どこの公園も閉まっている。
'85年のメキシコ大地震以来の緊急事態であるという。
はたしてどこまで影響をおよぼすものだろうか。
肝心なところは、メキシコでの報道よりも海外の報道に頼ったほうがいいという状況はいつもとおなじ。
(25 of April, 2009)
本日から新学期、かつ、本日から「恐怖の」午前七時出勤。
初日は緊張のためか、はじめは眠気が出なかったが、お日様があがるにつれて、しだいにウトウトしてくる。
でもホントはヒマ、オースティンの「エマ」を読んでいるところ。
メキシコは文人政治家の伝統がある。
ホセ・ゴロスティサ(1901-1973)は高名な詩人、「Muerte sin fin(終わりなき死)」という長詩(五十頁ほど)を編む。
このゴロスティサ氏、いまだ文名があがらないころ、ラサロ・カルデナス大統領の時代に国防次官のようなこと務めていて、午前九時まえに登庁していた。
ある日、カルデナス大統領から国防長官に午前十時ごろ、電話があり、取り次いだゴロスティサ氏は長官がまだ登庁していないことを告げると、怒った大統領は長官を叱責。
そこで防衛長官からゴロスティサ氏にとばっちりが回ってくる。
「今後、あなたは毎朝、午前七時に登庁すること!」
ゴロスティサ氏はむくれるが、しかたなくひっそりとした早朝のオフィスで時間をつぶす。
その朝の時間にじつはこの長詩を綴ったのだ、とエレーナ・ポニアトウスカのインタビューで応えていたのを読んだことがある。
ちなみにゴロスティサ氏はのちに外務長官の座にも着く。
そう、朝の時間は創造的な可能性を秘めているのだ。。。
本日の日付は、ほかのコノテーションもふくむ。
例年どおり、個人的祝日本人は無料というレストランチェーンに数人で訪れ、バイキングをたらふく喰らう。
レバノン料理バイキングという触れ込みであった。
ビールの小瓶(355ml)も五六本空かす(すいません、帰りは飲酒運転デス)。
喰った、喰った!
でも疲労困憊にてウチでひと眠り。
夕方には30分走り、筋力トレーニングもくわえ、過分なカロリーを燃やしつくし、結果的には昨日とおなじ体重に戻っている。
まずはめでたし。
(24 of April. 2009)
イースターの救いの日の土曜。
昨日までの肉食絶食にひきかえ、今日からは肉食が復活する。
バスケ関係の食事・呑み会、今回は持ち番がこちらにまわる。
ひとつのメニューは、アランブレ、ビフテキ用の薄い肉と野菜との炒め物、もうひとつは、ハンバーガー、ガキも多いから。
こんな時期、まだヴァカンスに出かけているひとびとも多く、参加者数が心配されるが、とにかくビフテキ用肉2kg、ひき肉1kgということに。
でも徐々にひとが集まり、ビールもコロナの半リットル瓶を二十本ほど。
ガスレンジの熱に炙られるようにして手製のハンバーグを炒める。
はあ、疲れた。
みなさんは、せっせと話にもりあがる。
肉絶ち。。。でも清廉な身はいつまでもつづく。
(12 of April. 2009)
もうずっと昔には、いつニホンに戻るかわからないから、メキシコにて目についた中身のある本はできうるかぎり、買い込んでいたものだった。
もちろん読みきれないほどのものを溜め込んでいたわけで、あげくのはてには水害で濡れてしまうほどにもなったわけだが。
そのご、ニホンに通うたびにニホン語の本がふえてニホン語のほうをより多く読むようになってきた。
しかし最近、心境の変化もあり(笑)、スペイン語の本もよく手にとるようになってきた、おそらく悦ばしいことではないか。
ここで、あらためてスペイン語のすぐれた本を書店にてウオッチングしていると、意外なことに気がつかされる。
刊行点数がすくなくなっているのだ!
昔はそれなりの専門店にいけば、名の通った著者の作品は並んでいたものだった。
しかし昨今は、とびきり売れ行きのいい作品は、どよよォ~~んと並んでいるのに、ちょっとはずれると見当たらない。
これはいったいどうしたことか。
とびきり売れ行きのいい作品とは、つまり、高校やら大学(中学もあり)でクラスで読まされる本ということらしく、平積みにもなっている。
その他の作品は、増刷はすくない。
メキシコの出版社もご他聞にもれず、(中小の)出版社の統合が盛んであり、経営もその影響をこうむり、おそらく、増刷などもうえの経営陣の判断をあおぐ場合もおおく、そのゆえに増刷が減っているのではないか。
もっともいくつか元気のとてもいい出版社もあるし、それに最近は単行本のほかに、文庫本的な感じの冊子もふえている。
一概に嘆くべき状況とはいえないのかもしれないが、とにかく目につく書き手というのは、より特定化されるようになっている。
もともと書籍マーケットのとぼしいメキシコ、二千部程度でも大部数と喧伝される世界である。
まあ、わたし的には手元の本をせっせと読み通し、あたらしい本には禁欲さに徹する。。。って、これはニホンの書き手に対してもおなじ態度をとっていることになるな。
安い、かつての著名な作者の全集本の端本とかを読む暮らしをさしているのだが。
(10 of April. 2009)
今朝までこのところずっとナーヴァスになっていたのはなぜか。
大蔵省国税庁に出向かねばならなかったから。
もち、HaciendaのSatのこと。
今月からボス復帰うんぬんで、本給からは税金が天引きされつづけるものの、ボス代は非常勤給のような形になる。
まあ、ここんとこ、説明するのがむずかしいのだが。
ということで、Registro Federal Causanteの登録に出頭しなければならなかった。
がっこうは今週は休みであるが、官公庁は今日まで、ということで今日に当たった。
メキシコのお役所ほどおそろしいところはない。
書類の不備がなんだかんだ等々、なんかで難くせつけられて一日棒にふることがめずらしくない。
場所はアラメダ公園のまえ。
いまはネットで予約できるらしいがネットがはたらかず、二週間ほどまえに電話で予約をとっておいた。
予約の場合、前のひとがきていないと順上がりになり、休暇のまえということでキャンセルしたひとが多いのではないかとかんぐって、予約の11時20分のずっとまえ、午前十時に役所にはいると、チワワ、やはり長い列。
しかし係員がなにかしゃべっていて、どうやら予約したひとは先にすすめるらしく、レセプションで二言三言かわしたあと、係りのデスクの前に座らされる。
二十代前半のきゃしゃな女の子、堅苦しそうな、というかそちらもナーヴァスな表情をしているがフィエスタあたりに出かけると、きゃらきゃら笑っているような口。
しかしこういうところにくる外国人はめずらしいから、手続きに戸惑う。
書類のコピーをもってきたかと訊かれ、持ってきていないわたしはこれでアウトかと覚悟をきめたが、じゃあ、コピーをしてくるといって立ち去った。
メキシコの国税庁も世論のプレッシャーをうけて、以前より腰がひくくなったという話もあるし、コピーもしてくれるという情報も事前に得ていた。
それでも女の子は苦労する。
その隣の女の子はより新人であるらしく、係員がつきっきりで、たいへんそう。
それでも半時間とちょっとでやっと手続きがおわり、必要な書類を入手。
オフィスを出たところで、はい、破顔一笑!
ここまで、ますはめでたし、めでたし。。。
(09 of April, 2009)