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カテゴリ:映画
監督 アダム・シャンクマン
少しあらすじ 1962年のボルチモアが舞台、公民権運動が盛り上がり、当然それを排斥する動きも強い時期。太っちょで天真爛漫な少女トレーシーがテレビの音楽番組に採用されるが、自分の娘を売り出したいプロデューサーは嫌う。トレーシーは黒人音楽に憧れ人種差別反対デモに参加する。そこで警官を小突いたことから逃げ回る羽目に・・・。 感想 オープニングから自然に歌に入っていき、あとは「これでもか!」の高密度SING&DANCEで一気に見せられる。 文句なしに楽しいし、言われなければそれとわからない女装のジョン・トラボルタやどうしても普通の人に見えないクリストファー・ウォーケン、魔女的美人がはまるミシェル・ファイファーなど役者もそれぞれ良い。 でもトレーシー(ニッキー・ブロンスキー)の凍りついたような笑顔はちょっと苦手(個人的趣味の問題だけど)でむしろ親友ペニー(アマンダ・バインズ)のちょっとつかみ所がないけど友情に厚いというキャラに好感。 ファン投票でトップになるのがトレーシーではないというひねりは感動的だったけど、トップになった彼女の魅力があまり出てなかったように思う。 全体的に簡単に恋におちたり、簡単に追っ手から逃げ切ったり、テレビ局に進入できたりで葛藤というものがほとんどない。たぶん中途半端に社会派ぶった話を作ることは避けたのだろうし、それで作品としては成功している。ただそれで良いのだと手放しで言えない葛藤が私にはある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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