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カテゴリ:映画
ゆれる/オダギリジョー[DVD] 監督 西川美和 DVDで鑑賞 少しあらすじ 東京で写真家として活躍する弟・猛(オダギリジョー)が母親の法事で久々に帰省する。 家業のガソリンスタンドを継いだ兄・稔(香川照之)は従業員の智恵子(真木ようこ)に心を寄せているが、智恵子は猛と関係を持つ。 そして3人で出かけた渓谷で、猛が離れている間に、智恵子が吊り橋から落下して亡くなる。その時、近くにいたのは稔だけだった。はたして事故なのか、事件なのか・・・という物語。 感想 物語そのものは難しくはない。でも事件(事故)の真相はぼかされているため、難解と言えるところもある。それにモンタージュの使い方といい、いかにも映画好きが作った作品と感じさせる。こういうのは結構好きです。 強いて難点をあげるなら、法廷のシーンで検察官も弁護士もまったく切れを感じさせないこと。地方でこんな事件に遭遇したら検察はエース級の検察官を出して、もっと張り切って仕事をするのではないだろうか?それとも地方の裁判はあんなものなのか? 実直で不器用な兄、奔放で要領の良い弟。全く違った性格と生き方を持ちながらお互いを尊重しあってきた兄弟が、一人の女性、そしてその死をめぐって揺れる。オダギリジョーと香川照之の演技は息詰まる真剣勝負のようだ。 ラストシーンで自分を呼ぶオダジョーの声に気づいて香川照之が立ち止まる。硬かった表情が少し緩む。その瞬間「僅差で香川照之の勝ち」などと思ってしまうぐらい、二人の演技そのものを楽しめる。 ドラマ「SP」で私がすっかりファン(最近移り気が激しい)になってしまった真木よう子が「SP」や「パッチギ」の気風の良いお姉さんとは違った魅力を見せている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.01.05 19:18:15
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