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2008.05.17
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カテゴリ:映画
監督 フランク・ダラボン

これってSFホラーでしょ。苦手なんだよね。いつもならスルーするんだけど、観た友人はえらくほめてるし、「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボンだし・・・というわけで目をつぶって(本当につぶったら見えないです)観に行きました。



少しあらすじ
 激しい嵐の翌日、電気も電話も止まった町へデイヴィッドは息子のビリーを連れ、隣人の弁護士ノートンと買い出しに向かう。途中で何台もの軍用車とすれ違う。
 スーパーマーケットは停電と買出しの客で大混乱していた。外では軍人が歩き回り、サイレンが鳴り続ける。すると、ひとりの中年男が血を流しながら駈け込んで来た。「霧の中に何かがいる」と。店外を見ると深い霧が駐車場を覆っていた。

感想
 何となくSFホラーの名作「エイリアン」を思い出させるところがある。「エイリアン」は謎の生物を兵器に利用しようとする人間の企みが悲劇を拡大することになるのだけど、こちらは軍の何らかの実験によって危険な生物を生んでしまったという話。

 でも危険な生物が生まれた原因についてはぼかされている。主題はそこにはない。展開されるのは正体のわからない恐怖にかられた時の人間の心理劇だ。

 自分の理性で理解できないことは信じない弁護士。しかも彼は田舎の人間を信用していない。説得されればされるだけ、自分を騙そうとしていると考える。
 そして彼に従ったグループが霧の中に消える。

 デイヴィッドたちはケガ人を救うため勇気をふりしぼって隣のドラッグストアをめざす。しかしそこはすでに謎の生物の巣になっていて、何人もが犠牲になる。

 しだいに高まる恐怖の中、店内では、すべてを聖書で解釈してみせる狂信的な女に従う集団が多数になっていく。 

 とややネタバレになってしまったが、この文章にすると無理矢理な展開が実に破綻なく描かれている。

 怖い・・・と心底から思った。

 怖いのは謎の生物(ももちろん怖い)ではない。生身の人間こそが怖い。

「ちょっと待て、冷静に考えようよ」なんて呼びかけても無駄だろうな。(現に9.11後にはまったく無駄だった。日本だって小泉改革の時は無駄だった)

 いや、自分が狂信的なグループには入らない、という保証はない。たぶんメンタル的にはこちらのグループに入った方が楽だし。

 しかも理性と勇気を持って行動したものが幸福になれる、という保証もない。そんな救いのない結末が怖い。





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最終更新日  2008.05.17 21:02:52
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