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カテゴリ:映画
監督 矢口史靖
少しあらすじ 副操縦士の鈴木(田辺誠一)は、機長昇格の実地試験でホノルルに向けて飛び立つことになる。試験教官は威圧感たっぷりの機長の原田(時任三郎)で、鈴木は緊張感を募らせていた。 同じ飛行機には、これが初の国際線フライトになるキャビンアテンダントの斎藤(綾瀬はるか)が搭乗していたが、こちらも厳しいチーフパーサー(寺島しのぶ)を前に緊張していた。 鈴木たちの飛行機は、離陸直後に鳥が衝突したものの大事には至らず飛行を続けていたが、途中で速度計が故障し、羽田に引き返すことになる。そのころ羽田空港は台風に見舞われていた。 感想 さすがに矢口作品。深みがないかわりに、もたれるところはまったくなく、良いテンポであっという間に時間が過ぎていく。そして飛行機にかかわるプロの仕事をカッコよく見せてくれる。 全日空の全面協力(キャビンアテンダントという呼称も全日空独自のものらしい)で作られている関係で、大きな事故は起きないのはわかりきっているので緊迫感はまったくない。 でも離着陸のシーンなど、なかなか迫力がある。さすが全日空の全面協力。 綾瀬はるかのドジぶりがちょっとわざとらしい。可愛いけどね(笑)。両親を登場させる意味がわからん。 まるで苦情処理が仕事のようなグランドスタッフ。安全の要でありながら時間に追われる整備士。機体から乗員まですべてをコントロールするオペレーションセンター。沈着冷静な管制官。見かけの華やかさとは裏腹のキャビンアテンダント。そして機長。それぞれに見せ場を作っているけど、決して散漫にはなっていない。 主演の田辺誠一、ベテラングランドスタッフの田畑智子、ディスパッチャーの肘井美佳が良い。 機長の時任三郎、オペレーションディレクター岸部一徳、グランドマネージャー田山涼成の存在感はさすがというところ。 余談です 初めて飛行機に乗ったのは20年以上前のこと。そのころはビデオではなくてスチュワーデス(と言いました。その頃は)が実地に救命胴衣の使い方を見せてくれていたのだけど、客席の前方、側方と配置されたスチュワーデスの統制された美しい所作に感心した覚えがある。 もちろん今のアテンダントもまだまだプロフェッショナルな仕事なのだろうけど、航空自由化による価格競争が、そういった仕事の質を落としていくのではないかと心配ではある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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