テーマ:DVD映画鑑賞(13598)
カテゴリ:洋画・ドラマ
1987年4月公開 監督:ロブ・ライナー 制作費:800万ドル ホラー作家「スティーヴン・キング」原作の中編小説を映画化した、青春・ヒューマンドラマ。 出演に、リバー・フェニックスやキーファー・サザーランドなど。 [簡単なあらすじ] 作家を職業とするゴードン・ラチャンスはある日、「喧嘩の仲裁に入った、弁護士クリストファー・チェンバーズが殺害される」、という新聞記事をみつけ、ショックを受ける。 子供の頃の記憶に思いを馳せるゴードン。 クリスはかつての、ゴードンの親友だった。 若き日のゴードンは、クリス(リバー・フェニックス)、テディ、バーンの悪友4人で、行方不明とされていた少年の死体を発見するために、冒険へと出かけたことがあった。 少年たちにとって死体は特別なものであり、それを発見することができれば英雄になれると考えたのだ。 だが、時を同じくして、彼らの他にも、少年の死体の噂を聞きつけたエース・メリル(キーファー・サザーランド)ら街の不良グループが、死体を見つけるため、森へと向かっていた――。 とまあ、今更あらすじを説明するまでもないほどの、超有名作ですね。 キング原作の映画といえば、名作ランキングにも毎回必ず顔を出す「ショーシャンクの空に」がありますが、こちらも負けず劣らず素晴らしい作品。 小説が映画化されると、ストーリーの取捨選択や脚色・演出の出来で不評を受けることがままありますが、この「スタンド・バイ・ミー」に限っては、文句なしの絶賛が大多数を占めています。 むしろ、原作小説(原題は「The Body」)が映画版とほぼ同様のストーリーを、淡々とキングらしい細かな筆致で300ページにもかけて語っているために、少々冗長に感じられるのに対し、こちらはストーリーを楽しむ上で余分だと思われる部分を落としていったお陰で、すっきり洗練されて、より楽しみやすくなっているといえるかも知れません。 アメリカの片田舎の風景、というものを、日本人は字で見るよりも、目で観た方が感じ取りやすい、というのもあるのかも。 それにしても、この12歳という多感で繊細な、それでいてごくごく狭い世界で生きている少年たちの心情を、見事に現したストーリーと映像はどうでしょう。 ミリタリ好きのオタク少年、少々どん臭い太めの子、子供ながらにリーダーシップを発揮するマセた少年、そして、空想癖の強い腺病質な子。 クラスに絶対一人は居る! というそれぞれが家庭に問題を抱えた少年たち。 この、観るものの子供時代の記憶に訴えかけてくるリアリティこそが、この映画を感動作にしているんでしょうね。 ちなみに私は、病弱な体質で(消化器系に持病を持っています)、なおかつ創作の小説を書いてしまうほど空想癖の強い、ゴーディと丸かぶりの性質です(笑) 打算や損得勘定を抜きにした、純然たる少年時代の友情。 大切にしたい、美しい思い出。 少年の日の心を忘れないように。 いつまでも、そばに居てくれよ ――スタンド・バイ・ミー しかし、自他共に認めるホラー作家であるはずのスティーヴン・キングは、ホラー系作品よりも感動系の物語の方が高く評価される傾向があることについて、どう考えているんでしょうか?(笑) やっぱり、その答えが「ミスト」なのかなぁ。 そして、昔はスマートだった、キーファー・サザーランド。 ********** BEST COLLECTION ALL TIME 1980::スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション この映画の詳細(Amazon)。 ⇒スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション [DVD] スティーヴン・キング原作映画の記事はコチラ ⇒「グリーンマイル」 ⇒「ミスト」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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