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さっちゃんのお気楽ブログ2

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2016年06月23日
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カテゴリ:カテゴリ未分類

30年前の作品

「30年前の作品です」  2013年6月11日の記事です

1981年の頃の水彩の作品が数枚出てきました
一生懸命に描いたようです
描きたくて自分流の未熟な作品ですが
なつかしくあのころを思い出しています
今はチョチョイいのチョイと筆先でかいていますが
あのころは真剣に うまく描こうと力が入りすぎています
夢がいっぱいでした もちろん今も夢がいっぱいです


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「藍の没落」の中に書かれているようなことについて、
子供の頃、断片的に聞かされていた記憶はあります。
さっちゃんの残した資料を整理していると、
父親が何代も前からの家系を整理し残したものを、
引き継いでまとめていました。
日頃からこうした資料や記録を大切にしているから
こんな作品が書けるのだなあと改めて思いました。

                    syun
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「藍の没落」(3)

<つづき>
S家といえば、母の家に冠婚葬祭があれば
本家のS氏の代理として奥様が出席される。
まるで華族さまの令夫人のように、
一同が並んで平伏する中を、背筋をピンと張って、
音もなく白足袋が一同の目の前をツーツーと通り抜けて、
一番奥の上座に、何のためらいも見せず着座される。
私は母の横にかしこまって、子供心に、
大した御方だと目をみはって眺めたのを思いだす。
封建思想のまだ残っていた昭和初年に、
女も身分が高ければ、
あれだけの威厳ある態度が見に備わるものかと、
並みいる叔父たちが小さく見えたことだった。

そのS家も戦後は農地改革で、
祖先が開拓した○○新田など広大な土地を失い、
市井に埋もれてしまった。

今は吉野川も氾濫することは無くなった。
祖父の墓参りにいくと、辺りは銀色のハウスの波が打つ。
役場の帳簿には祖父の名が残っているのは、
この方五尺の墓地だけである。
幼い頃両親と訪れた時は一面の桑畑であった。
水車がコトコト廻って眠気を誘い、
小川には目高が群れていた。

戦前、何かの折に京阪神から帰ってきて、
わいわい騒ぎ、懐かしがったり、
会えば必ず口喧嘩する兄妹もいて、
賑やかだった叔父叔母たちは、もう一人もいない。
いとこ達との付き合いも次第に薄れてきた。

自然も変わる、社会の流れも変わる。
人の心も当然変わるものなのだ。
(おしまい)



本郷さん





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最終更新日  2016年06月24日 18時44分50秒
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