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カテゴリ:これぞ醍醐味!歌舞伎の大向う
俳優祭の正式名称は、社団法人日本俳優協会再建設立50周年記念第34回俳優祭と、こんなに長いのです。
本日昼の部を拝見いたして参りました。 始まる前に、ひととおり模擬店の配置を見ておこうと思いましたが、ロビーは身動きが取れません。 そこで放送局の収録スタッフの所で、放送予定日を確認しました。 7月27日(金)NHK教育テレビ 午後10時25分~午前0時40分 芸術劇場で放送されます。 行けなかった方は、これを見てください。 と言うことで感想などは省略することも出来るかなァ。 でもでも、レポートだけはしておこうと気を取り直しましたのでございまする。 一、郷土巡旅情面影(くにめぐりたびのおもかげ) 加賀「勧進帳」(長唄囃子演奏)小松市の小・中・高等学校の生徒による演奏。 肥後「山鹿灯籠踊」本物の灯籠をお借りしてお使いになったそうです。 阿波「阿波踊」チョンパ、で漆黒の舞台が一転、華やかな明るさの中で賑やかに阿波踊でした。 「行ってみようかァ~。エンヤ~、どっこいしょ~♪エンヤ~、エンヤ~♪」 これだけでもどなたのネタか、すぐに分かりますね。猿也がはじけておりました。 奴踊では、辰巳のトンボやお正月の国立劇場で見せた立ち回りの一部などもありましたよ。 模擬店で、松録一門のコーナーの前にいた、辰巳さんがお手すきの様子でしたので、お怪我の回復具合やらブログのことやらお話させていただきました。 模擬店は一時間あるのですが、どこもかしこも人だかりでして開始直後は、ほうほうの体で席に逃げ帰り、途中で購入して来たサンドウィッチなんぞで腹ごしらえ。 3階で席に残っているのはたった8人でした。(数えることが出来たのですよ) そんなことで、全てを見ることが出来ませんでしたが一部だけ紹介しときます。 とにかく買い物は現金ではなく、金券に変えて、おつりの無いように配慮しているのでしょう。 3階には、勘太郎と七之助のTシャツコーナーがありまして、Tシャツだけ記念に買いました。 他に3階で見られたのは、おでん茶屋に三津五郎、秀調、小吉がいたことです。 他の階にも行くだけ行きましたが、地下食道はラッシュアワー並みの混雑で一時避難。 1階西側のいつも売店があるところも手前のほうは混んでいてなかなか中に入れません。 仁左衛門のTシャツコーナーが一番混雑してました。写真を見ると普通のおじさん(失礼)。 時間を見計らって再び、地下へ。寿司コーナーが行列でどなたかと見れば成田屋~。 唐揚げ・フライドポテトが品切れで海老蔵はおりませんでした。 他は、時間も進んでおりましたので、ぼちぼちと言う程度で、襲名披露をなさったばかりの二代目錦之助親子も。 再び1階に戻り正面ロビーを目指すも相変わらずの混雑で断念(根性が無いのかなァ)。 2階も混んでいて断念し、3階に上がるところで猿也、右近らがTシャツコーナーで威勢の良い声を張り上げておりました。 ここで撮影した写真は掲載を控えます。 と、まあこんな具合で次回は新装なった広々した歌舞伎座でお願いしたいものでございます。 二、表彰式(日本俳優協会賞5名) 三、白雪姫 グリム童話の白雪姫を歌舞伎仕立てにしたものです。 白雪姫 玉三郎 后実は魔女 團十郎 鏡の精 海老蔵 七人の童(グリム童話の小人ですね) 吉右衛門、仁左衛門、梅玉、左團次、段四郎、秀太郎、久里子 森の動物 クマ橋之助、シカ染五郎、タヌキ松録、ウサギ菊之助、リス勘太郎、キツネ愛之助、イノシシ獅童 小鳥たち 時蔵、芝雀、福助、扇雀、孝太郎、七之助、高麗蔵、門之助 北千住観音 菊五郎 王子 幸四郎 ざっと配役は以上です。 歌舞伎仕立てだけありまして、竹元は葵太夫らがお勤めでした。長唄と竹元の掛け合いや琴が五つも並ぶなどやっぱり歌舞伎です。 中身はテレビ放送で見てくださいね。 成田屋親子の女形が面白いです。 鏡よ鏡と言ってから鏡の前で映る姿は鏡の精(海老蔵)。着物を左前にして鏡に映った姿を現してました。 が、やることなすこと、コメディタッチでございます。 ぶっかえってから、魔女に変身するといつもの荒事で拝見する成田屋のお姿(と言いましても女形の)でございます。箒とはたきにまたいで花道を六方飛びで引き下がるときに手拍子がありましたが、勧進帳の飛び六方の時には絶対に手拍子なんぞしないでほしいものです。 七人の童たちですが、なかなかどなたか分からない方がおりまして、メガネの吉右衛門とか、様変わりしてしまっている梅玉など、皆さん普段のお役とはかけ離れたお姿で、楽しんでいたようです。 森の動物は、着ぐるみなんですが、何となくそれぞれのイメージにぴったり。シカの染五郎などアテルイの振り付けなどしておりました。 気になりましたのは、タヌキ(松録)がサングラスをかけていたことです。目に異状でもあったのでしょうか。 動物と言えば、白雪姫がりんごを食べて倒れた後、動物たちが出てきたのですが、クマの台詞だったらしいのに台詞が出なくてタヌキが上手くカバーしておりました。 さて、出番は一回だけですが、極めつけは、北千住観音(菊五郎)とその後ろに控えた十人の手でございます。 どこかで拝見したようなお姿で(一月の国立劇場だったかな)、千の手をあらわす動きはお見事、音羽屋~! そして大詰めは、おいしい役どころで花道より王子(幸四郎)の登場。花道七三で、本日は暑いと言うことで青いハンカチを出して汗をぬぐいます。これぞまさしくハンカチ王子。 と言うような具合でして、お後はテレビ放送をお待ちくださいませ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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