ドイツの滞在許可/ビザについて

ドイツの滞在許可について

いわゆるビザについてです。

私のサイトは滞在許可関連に重点をおいていなかったので
これまで滞在許可やビザについての詳しいことはまとめてなかった気がします。


博士論文を書いている間は、
滞在許可で悩まされることもそれほどありませんでした。

途中、大学法の改正により学生登録をし続けるのが難しかったことから、
バイトができるできないで気をもんだことはありましたが。
それも今は、うちの大学は留学生に優しい形でいったん落ち着いています。

事情が変わったのは博論を書き上げる頃から。
バイトしながらの研究で10年近く費やしたので、
そろそろ書き上げて欲しいという感じでした。
書き上げられなければ…みたいな。
回りの博論仲間もやはり10年が節目でした。

博論を完成した後は厳しいです。

実は博論執筆者のAbschlussにはこれまたいろいろ解釈があります。
それについてはまた別の機会に。


外国人研究者として研究生活を送りつつドイツで暮らすには
ビザ取得=研究所か大学の研究員
がデフォルトですが、

私の分野で博士号取得後に研究員になれるのはドイツ人でもほんの一握り。

食べて行かなくてはいけない(稼がなくてはいけない)

研究を続けたい

のコンビネーションを実現できる人はドイツ人でもあまりいない。

まあ、天才ならいいんですが、私は地道にネタを追っかける普通の人。
悔しいけど仕方ない。そういうことです。

一方、ドイツに滞在したいからには自立して暮らしていける証明をしなければならない。
これが非常に難しい。

役所から出される条件は理系を念頭に置いたもの。

ちなみにAbschluss、つまり修了(証)を得たものについては、
その後1年、職探しのビザが与えられます。

が、これで探せる職は、修了証に関わりのある仕事+相応の給与があたえられるものです。

上で書きましたが、私の分野で分野に応じた仕事をもらえる人は…な訳ですから。

それから紆余曲折して今に至るわけですが、
その最初の辺りのことは日記に書いています。

あれから3-4年経ち、仕事もまあまあできるようになりましたが、
今もまだ、最終的に落ち着いてはいません。
落ち着かないと書きづらいというのも実際、あります。

本当は昨年(2011)、叶うと良かったのですが、まだです。
今春(2012)に、ベストなところに落ち着くと良いなあと、切に願っています。

以下は滞在許可についての条項や、
条項には書いていないけれども指針とされているものについて書いています。

特に2005年以降、大幅に変更されたところもあります。

これから留学/滞在しようと思う方は、
どうぞ最新の情報を入手するようにしてください。
この節の情報は特筆していない限り、2012年1月現在のものです。

誰もが、自分のありたい場所にいられることを願って。



































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