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相模湖の風

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2011.01.10
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 自治会組長の仕事も残り3ヶ月になった。日曜日の朝に最後の大仕事であるどんど焼きの準備の手伝をした。「どんど焼きってなに?」っていうくらい、相模湖へ引っ越して来るまで知らなかった。どんど焼きは正月飾りなどを燃やして無病息災を祈る行事であるという。竹を組んでその周りに薪を積みあげ、釣鐘のように形を整える。最後に諏訪神社の去年の注連縄を張り、各家庭から持ってきた正月飾りをくくりつけて燃やすのである。火入れは1月15日なので、今日はその準備である。私が行ったときは既に竹の土台が組まれてあった。軽トラックで運ばれてきた3台分の薪をみんなで積み込みながら釣鐘型に形を整え、最後に杉の葉(これも軽トラック3台分)で薪が隠れるようにきれいに飾って出来上がりである。

 準備に参加した女性は私を含めて5人。大した戦力にはならないが、おじさん達は大はしゃぎである。みんな少年のような表情で大きな声を出して動き回っている。見ていて思わず微笑んでしまうような光景である。1時間もすると出来上がり、「誰か、カメラを持ってないか」と声が上がり、あわてて私が自宅へデジカメを取りに帰って記念撮影をした。後は15日の火入れを待つばかりである。本来は夜に行なうものであるらしいのだが、当日の3時半に地域の子ども達が火入れをするという。こんなに大きなどんど焼きでも、1時間半もすれば燃え尽きるらしい。この地域では団子を作って木の枝に刺し、どんど焼きの残り火で焼いて食べると一年間病気をせず、元気に暮らせるという言い伝えがある。誘われていってみたこともあるが、準備の段階から関わったのは初めてである。おじさんたちの興奮が伝わってきてとても楽しかった。早速、自分で作った正月飾りをつけて来た。

 「これからの子ども達のために地域の行事を残していかなければ」と熱く語る、元校長先生の言葉に頭が下がる思いがする。どんなことでも止めるのは簡単だが、続けていくことが難しいのである。日本列島がバブルで沸き立っていた20数年前、わずか40世帯だった相模湖町に100戸以上の家が建ち、その頃は50人以上いた小学生が、今では12人だという。それでも、おじさんたちは一生懸命、後に残る子ども達に夢を託すのである。ちょっと感激した正月の行事であった。15日の火入れが楽しみである。






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Last updated  2011.01.10 10:17:10



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