新井素子さんイチオシの連作短編集。ということで図書館から借りて手にしてみたのだが、感想はううむ、というところ。確かに作品としての完成度は星さんの長編の中では一番高いと思うのだが、世界中に張り巡らされたコンピュータが人間社会の神になるという話はシニカルすぎてついてゆけない。アシモフでもここまで書かなかったし、ハインラインなら構想の段階で唾棄するだろう。まあ小説の好みは人それぞれだから、とお茶を濁して筆を擱く。
声の網 角川文庫 / 星新一 ホシシンイチ 【文庫】
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