『明日があるなら』シドニィ・シェルダン:アカデミー出版
第一章:罠第二章:復讐第三章:新生活第二章までは『モンテ・クリスト伯』。巌窟王、と言った方が分かりやすいだろうか。嵌められた女エドモン・ダンテスの物語である。第三章は少々様相を異にする。無実の罪とはいえヒロインは前科者である。どこも彼女を雇ってはくれない。雇われても発覚して首になる。やむを得ず、ヒロインは峰不二子になる。さてそれからの物語は、『スティング』と『華麗なる賭け』と『ルパン三世』を足して割ったような展開だ。銭形もインターポールも登場する。ただし次元や五右衛門はいないし、ルパンはハンサムなタフガイときたもんだ。おまけに二人は結婚を決意する。しかし結末で、不二子はやっぱり不二子だったこと(この稼業から足を洗えないこと)が暗示されてしまうのである。【中古】 明日があるなら(上) /シドニィ・シェルダン(著者),天馬龍行(訳者),中山和郎(訳者) 【中古】afb【中古】 明日があるなら(下) /シドニィ・シェルダン(著者),天馬龍行(訳者),中山和郎(訳者) 【中古】afb[DVD] シドニー・シェルダンの明日があるなら