ぜーはーぜーはー。
　
　
おかげさまで、

お、おかげさまで、
　
　
　
愛犬の捕獲に成功しました。
　
　
　
彼奴が消失した方向を中心に、

　
付近を踏査していたところ、ほどなく、彼奴の痕跡を発見。
　
　
　
　
痕跡。
　
　
　
　
　
要するに、









うんこです。
　
　
　

　
うん、こっちの方向でまちがいない。
　
　
と、ダジャレながら追い詰めていきます。
　
　

しばらく進むと、いつもの散歩コースでくつろいでいる愛犬を目視できました。
　
　
彼奴もこっちに気付きました。
　
　

すぐさま声をかけて呼ぶ雨ふらし。

ああ、よかった。
　
　
愛犬、うれしそうに、
こっちへまっしぐらに走ってきます♪

　
　
　
ほっとしました、　
　
このまま感動の抱擁です、ハグです。もう離さないよベイベ。
　
　
　
雨ふらしが、
　
両手を広げて、腰を下ろして、愛犬が胸に飛び込んでくるのを待ち構えます。
　

彼奴もうれしそうに、走ってきます走ってきます。
　
　
　
そして、
　
　
　
手が届く寸前の間合いで、突如Ｕターン。
　
　
　




待てこら。　
　
　

　


捕獲失敗です。
　

　
　　
あいつ、私を見たことで逆にテンションが跳ね上がったらしく。
　
　
さらなるスピードで、彼方へラナウェイ。
　
　



チクショウ。
　

　
　
　
作戦失敗を告げる赤い煙幕弾が空高く打ち上げられそうな気分です。
　
　
だが私は犬を捕獲するために家族から送り出された精鋭の猟兵ですドイツ語でいえばイエーガー。
　
　
　
簡単にはあきらめることは許されないのです。
　
　
　
　


もーっ。
　
　
　
あー、もーっ。
　
　
　
　
ひたすら追跡を続け、どうにか距離を縮めた隙に、今度こそ猛タックル。

がっちりキャッチ。

しっかりキープ。




ようやく身柄を拘束することに、成功しました・・・
　

　
　
　
あああ。


へばるよホント。