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床建ち

知識タイトル

~床建ち(ゆかだち)~

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古野瀬床立ち

上の写真は、ダム水没前の古野瀬です。道は高野大峰すずかけの道で、道沿いの家の建て方が今回のテーマです。床立ち

斜面の谷側に建てられ、道からみれば1階ですが、裏に回れば、斜面に沿って下に階がある造りが一般的には「吉野建て」又は「吉野造り」と言われてます。

阪本の古老のお話では、当時の阪本には、「吉野建て」などという言葉は無く、「床建ち(ユカタチ)」と呼んでいたとのこと。

平坦な土地のない大塔地域では、道を挟んで山側に建てる場合は斜面を削り、谷川に建てる時は支柱を立てる以外に方法がなかったのです。

支柱で建っているのですから、谷からの風や地震などで結構揺れ、恐い思いをしたようです。
それなら、山側を削ればいいように思いますが、急斜面を削るのは、崩れる危険も高く、その対策費用もかかるので、谷側に組み上げる方が安く出来る訳です。

猿谷ダム建設が決まり、立ち退き交渉に当った役人が、「これほど補償費が安くすんだダムは無い」と漏らしたそうです。

斜面に建っているのですから、延べ面積はそこそこあっても、建坪は少ししかないので、補償費も安くついたということです。

辻堂吉野建て

現在、「吉野建て」で有名なのは辻堂(上の写真)です。 ここの道幅は狭く、拡幅の為に立ち退いて貰っても、斜面の為、道幅が広くならないので、現在ではバイパス工事が進められてます。

阪本地域でも、ベランダなどが斜面に出ているのが見られますが、「ふるさとの森公園の東屋」、「星の国 ロッジも床建ち手法を取り入れ、壮大な景色を楽しめるようになってます

もっと、身近なのは、我等の「ドリームデッキ」~

写真左側は建設中の好憲さん。命綱を付けての作業でした。

斜面の状態が良く分かります。右側は完成写真。

完成ドリームドリーム当初

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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