テーマ:ニュース(99452)
カテゴリ:ひとり言
年度も変わって卒業式も終わり、学校では入学式が待たれます。 振り返ればさんざんな悪ガキで先生や親を悩ました私でしたが、卒業式や入学式ともなれば、なぜか式場に張り詰めた荘厳な雰囲気に身が洗われるからでしょうか、真摯に式に臨んだように記憶しています。当然式壇の奥の壁には国旗と校旗が掲揚されていましたし、そういう雰囲気のなかで国歌と校歌の斉唱も何の抵抗もなく素直に歌えたのは、幸せなことであったと思うのですが、このような卒業式を実施している学校があると知り、少なからず驚いています。 ウエブニュースより、 起立したのは卒業生たった2人…「国歌」着席のまま、曲だけ流す ずいぶん前のことになりますが、私の住む市と友好都市の関係を結んでいるアメリカのとある市から、友好使節団がわが市を訪れたことがあり、その歓迎式典に参加する機会がありました。 式典は友好使節団を私たちが待つ各テーブルに迎い入れた後に、冒頭に日米両国の国歌斉唱が盛り込まれていました。まずアメリカ国歌の斉唱から。私の隣の席に着いたアメリカ人は、起立し背筋を伸ばし右手を左胸に当て、私たちがオリンピックなどで聞きなれたアメリカ国歌「星条旗よ永遠なれ」を本当に大声で歌い出した。どのアメリカ人もみな同じでしたね。歌い終わると隣で起立して待っていた私に向って、「さあ、今度は君たちの番だ」という趣旨の言葉を確かに言ったのです。 私は自国の国歌を否定するものでは決してありませんが、いまだかってかのアメリカ人のように大声で歌ったことは一度たりともありませんでしたし、今でもそうです。 「君~が~ぁ 代~ぉは~」と精一杯声を張り上げて歌ったつもりでしたが、歌い終わってから隣のアメリカ人を見ると、その顔には失望の色がはっきりと読み取れた。 「信じられない!日本人は自国の国歌を真摯に歌おうとしないのか?」 その言葉を聞かなかったのがせめてもの慰めでしたが・・・。 これはまったくまとを得ぬ言い訳としか言えませんが、それでも国歌と関連があるので聞いてください。 「君が代」の冒頭に歌われている「君」は、その昔うら若き女性が、憎からず思う男性を指していう2人称の名詞なのです。女性が男性のことを「君」と呼ぶだけで、あとは何も言わなくても「貴方は私にとって特別な存在です」ということを表していた。 だから、「君が代」は、「私の大切な貴方は、さらさらとした砂が岩となりその岩に苔が生えるまで、千年も万年も生きて欲しい。そんな貴方のそばにずっといれたらどんなに幸せでしょう」と歌った乙女の恋歌なのです。 恋歌を国歌にしている国は、世界広しといえども日本だけですね。恋歌だからこそ、私は乙女の恥じらいの心を偲んで、小声で恥ずかしそうに歌うのです。(苦笑! 老婆心ながら、確かに「君」には、君主、支配するものという意味があることは確かです。しかし「君」を天皇という意味で使う場合は、「大君(おおきみ)」または「皇尊(すめらみこと)」を使わなければならないということを付け加えておきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年04月03日 13時03分37秒
[ひとり言] カテゴリの最新記事
|
|