カテゴリ:モクレン
日本人ならこの時期どうしても気にかかるのが桜の花の咲き具合。 「どれ、もう開いたろうか?」とか、「まだか、でもこの暖かさなら、明日は開くだろう」とか。咲けば咲いたで、「やれ、雨が降ってきた。雨に打たれなければいいが」だとか、「・・・もう散り始めた」とか、とかく人の気をそぞろにしてしまうのがサ・ク・ラ。 当地北陸富山では、桜は今が満開。 我が家の直ぐ向いにある小学校の校庭は、昨夜来の生憎の雨にも関わらずピンク色に染まっています。 しかしながら私の精神状態は、昨夜来の雨にまさしく「やれ、雨が降ってきた。雨に打たれなければいいが・・・」状態です。(笑! さて実をいうと同じくこの時期、私にはもうひとつ気にしている花があるのです。それがこれ。拙宅の前庭に植えられたモクレンの幼木。 毎年桜と相前後して開花するのがこの白モクレン。早い年もあれば遅れる年もある。どうでしょう、今年はモクレンの方が少し早かったか? 毎朝家を出るとき目にとまるこの幼木の蕾が白く膨らみ出すと、「ああ、また一年が経ったのか」という感慨が胸に広がって来る。 このモクレンの幼木が花をつけているのに気づいたのが2007年の春のことでした。以来ずっと、私にとってモクレンの花は、もしかしたら桜より気にかかる花となったのかも知れません。 拙い俳句や短歌を披露してきたモクレンは、今年でもうPART14になりました。おもだったものをピックアップしてみましたので、ご一読いただければ幸です。 PART11 モクレンの重き根雪に耐えてこそ 春の日差しの輝きぞ増す PART10 ひさかたの天(あめ)の巡らす雨風を いかにおもふて咲くやモクレン PART9 きもむかふ 心いためしかの日より ひととせ過ぎぬ 庭のモクレン PART8 天声はいかに聞こえん白木蓮 PART7 鎮魂の祈り託せや白木蓮 PART5 籠も重き洗濯物を干す妻の まくりし腕に陽光の射す PART4 モクレンの枝は太きや水足るや PART2 モクレンの息子に似たり細き枝 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年04月08日 14時52分13秒
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