カテゴリ:ひとり言
もっぱらその道その道で使われる、いわゆる専門用語、科学技術系の最先端で使われるカタカナ文字は別としても、漢字で書かれていれば大体見当がつくものです。 私もそのように思っていたのですが、恥ずかしながら「筆界」なる言葉、始めて目にしました。新聞の新刊の広告欄に載っていた「筆界特定事例集」なる新刊の案内。一瞬書道の流派による文字の書き方の違いについて表わした本のことかと思いましたが、「東京法務局不動産登記部門地図整備・筆界特定室編著」とあるので、「おや?」と首をひねることになったのです。 ・・・これは、どうも不動産の登記に関係する用語らしい。 辞書で調べると、「筆界」は「ひっかい」と読み、「不動産登記法に基づき、地番を付けられた一筆の土地と隣接する土地との境。公法上の土地の境。土地所有権の境と異なることがある」とあります。 そもそも、私のPCでは「ひっかい」と打つと、「筆禍意」と変換されてしまいますから、PCのソフトの頭もご主人様並みだということですね。ちなみに「ひつかい」で打つと「非使い」、「ふでかい」だと「筆会」になります。(笑! ・・・なになに、公法上の土地の境? とにかく境界のことのようですが、わが家と隣の家との境の塀が「筆界」かというと、「土地所有権の境と異なることがある」そうだから、どうもそうでもないらしい。 日本の法律用語だから、日本だけに通用する言葉に違いないのだろうけれど、漢字の本家本元、中国にも「筆界」っていう言葉あるのだろうか? こじれにこじれた尖閣列島問題、そのうち中国は「土地所有権の境と異なる『筆界』の問題だ」なんて言い出すんじゃないか???(笑! ・・・あながち冗談で済まされないような最近の東シナ海の雲行きに、心が塞ぎます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年08月08日 13時01分10秒
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