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2009/05/17
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ここ数日、神戸方面の電車に乗ると、
マスクをしている人が急増。

車掌さんも、マスク姿。
皆、危機意識を持っておられて「すごいわぁ」


と、人ごとのように思う私は、
完全に危機意識欠如ですね(^_^;)




      *




さて、今日は、書きたまった美術展感想のうち、
まだ開催されている展覧会2つについて、
サクッと感想を書いておきます。


「イタリア美術とナポレオン展」


展覧会概要:

ナポレオン1世の母方の叔父が収集したコレクションを基礎とし、
設立された「フェッシュ美術館(仏領コルシカ島)」。
フランス国内においてルーブルに次ぐ、
イタリア絵画コレクションを誇る。

今回の展覧会は、このフェッシュ美術館に収蔵されている約80点の
作品を展示するもの。
目玉は、ボッティチェッリ初期の作品「聖母子と天使」
(日本初公開)



こじんまりとした地味な展覧会ではありましたが、
なかなかよかったですね。

ただ、展示作品一覧がなかったことが残念。
一覧がないと、何が展示されていたか、
後でわからなくなるんだよなぁ~




印象に残った作品:

ボッティチェッリ「聖母子と天使」 
優しい色使いと暖かい雰囲気がいい感じ。
見ているこちらまで「愛・幸福」を感じる。
絵上部にクリスマスリースような絵柄が描かれているのが、
この絵に更に愛らしさを加えていた。



ジョヴァンニ・ベッリーニ「聖母子」
幼子キリストを抱いた、聖母マリアの慈愛に満ちつつも、
どこか不安気な表情にひかれる。
「母」とは、常にわが子のことを心配している存在なんだと思った。



ジャンヌ・エリザベート・ショーデ
「皇帝の胸像を抱えるレティティア・ミュラ」

大切な皇帝の胸像を遊び道具?にしようとした
子供を描いた作品。
悪戯を見つかった子供の、ちゃめっ気ある表情が、
かなり可愛かった。絵ハガキ購入。



フランソワ・ジェラール「戴冠式のナポレオン1世」

戴冠式を迎えたナポレオンの堂々たる姿を
見事に表現した作品。
衣装の素材や、ナポレオンの人間性などが、
きっちりと描き出されていた。




静物画群は、全体的にイマイチ。
ただ、絨毯を描いた作品だけは、
ちょっとだけ気になる。
絨毯だけを執拗に(丁寧に)描いていて、
まるで本物がキャンバスの中にあるような感じを受ける。



「イタリア美術とナポレオン展」 ~5/24まで
京都文化博物館 HP






      *




「杉本博司 歴史の歴史展」


展覧会概要:

写真家・杉本博司さんが
自分自身の芸術表現のために収集したサンプルと、
そのサンプルたちからインスピレーションを受けて?撮られた、
彼の作品(写真)を展示するもの。



サンプルは、5億年以上前の「化石」から始まり、
月の石や、縄文時代の土偶、レンブラントのエッチング、
アポロ宇宙船の宇宙食、隕石、エジプトの「死者の書」の断片、
杉田玄白他「解体新書」初版など、

よくもまぁ、個人でここまで集めたよなぁと
思わせるコレクションばかり。


一見、統一性がないように思われる
これらコレクションだけど、
杉本氏いわく、収集キーワードは「歴史」とのこと。


歴史とは生き残った者が語り継ぐ、勝者の歴史に他ならない。
語り継ぐ者のいなくなった敗者の歴史は、遺物となって
その内に閉じ込められ、私に何かを語りかけてくる

(展覧会作品解説リーフレットより)




印象に残った作品:

能面群(鎌倉~桃山時代)

お能の面って、不思議。
ひとつのお面なのに、
泣いているようにも見えるし、笑っているようにも見える。
心に邪心を抱えているようにも見えるし、
逆に純真そのもの表情をしているようにも見える・・・
その奥深さが、ここ最近、私の心をとらえて離さない。




瑠璃の浄土
(ガラス玉:古墳時代 経箱:室町時代)


古代ガラス玉(青色)を経箱に入れて、
下からライトを当てた作品。

暗い展示室の中、そこだけがぼんやりと青く輝き、
「浄土」という言葉がぴったりくる作品。




A級戦犯顔写真・歴代タイム誌(昭和)

タイム誌の表紙を並べて展示するだけで、
その時代の歴史が一目でよくわかるってことがよくわかった。


A級戦犯の顔写真(サイン付き)、
よくもまぁ、こんなの個人で収集したよなぁ~と思った。
これぞまさしく歴史か。





展覧会名「歴史の歴史」・・・

展覧会に、この名前↑を付けたのが、
わかったような、わからなかったような・・・

一体、私は何を鑑賞しに来たんだろうかと
一瞬わからなくなってしまうような・・・


もしかして杉本さんのコレクション自慢を
見せつけられただけ・・・?!
いや、普段なかなか見られない貴重なものを
見ることができたよな・・・


と、鑑賞している方も
色々と揺り動かされる?不思議で、ある意味
面白い展覧会でした。



BRUTUS特別編集 杉本博司を知っていますか?


「杉本博司 歴史の歴史展」 ~6/7まで
国立国際美術館 HP





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Last updated  2009/05/18 12:30:17 AM
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