民族紛争、エスニシティ
エスニシティ(ethnicity)とは共通の出自,慣習,言語,宗教,身体的特徴などに基づいて特定の集団のメンバーが持つ主観的帰属意識やその結集原理を意味する言葉として一般的には語られてきている。エスニシティは比較的新しい概念であり、20世紀になってからアメリカで“発見”された。また、アメリカには多くのエスニシティグループが存在する。一言でアメリカといっても白人、黒人、黄色人種、ユダヤ人、ヒスパニックなどさまざまな要素に分けられる。例えばアメリカ国内に住む日系住民は母国への帰属を完全に放棄したわけではなく、アメリカのなかに自らのコミュニティーを作り上げていった。完全に母国の生活習慣を捨てるのではなく、日本文化とアメリカの文化をさまざまな形で融合させていった。その典型ともいえるのは華僑ではないだろうか。彼らの作り上げるコミュニティは日本にもあり、有名なものは横浜中華街であろう。彼らの持つエスニシティという概念がそこまで明確に定義できるものでないので難しいが、民族や人種という概念と似た性質をもつとされる。
あるエスニックグループが生まれるということは一つの価値が発生するということであり、現在..
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