昨日の時差の記事で、いろいろコメントをいただきましたので、今日はそのあたりから話を始めたいと思います。
世界標準時に比べ、また日本時間に比べ、時差が30分刻みであるというのは、世界でも珍しいですね。手元の手帳によると、日本との時差が、アジアの中で、ミャンマーは2時間30分、インド・スリランカは3時間30分、なんとネパールは3時間15分の時差が日本との間にあるようですね。すごいなあ、この15分というのは。あとイランあたりが4時間30分ということです。カナダの東端が、日本との時差12時間30分ということでした。
ミャンマーは1992年までビルマと呼ばれていました。首都の名もヤンゴンではなく、ラングーン呼ばれていました。この名称変更のいきさつや、その後の国際社会の中での扱いなどは、すごく政治的でどろどろとしているので、一切省略します。海外メディアや欧米の国々の中には、未だに古い名前を使っているところも多くあります。しかし、もともとミャンマー語では、「ミャンマー」と呼び、「ヤンゴン」と呼んでいたとのことです。日本が、英語ではJapanとなるのと同じようだといえば少しお分かりいただけるでしょうか。ただ、ミャンマーではその名称をめぐって、国際社会で論争が起こってしまいました。
ラングーンとヤンゴンは全く同じ都市です。昨年11月7日に、政府が突然、首都機能のうちの行政機能を、約500Km内陸の「ピンマナ」という町の近郊に移転することを発表しました。以前から首都移転の噂があり、新都市建設の話も聞こえていたのですが、それらはごくごく秘密裏に行われていました。
首都機能移転発表からしばらく、年が明けたころから、新都市の名前が「ネピド」と命名されました。これはミャンマー語で「王のいる場所」という意味だそうです。今年の3月27日(国軍記念日)では、それまでヤンゴンで行われていた国軍パレードを、新都市で行いました。テレビで大きく放映されました。
現在に至るまで、「ネピド」に遷都された、という正式発表はありません。しかし、行政機能はほとんど移転を完了し、いろいろな許認可を政府から得る必要のある民間の人々が、「ネピド」の省庁に日参しています。ちなみに、「ネピド」に外国人は、原則として入ることができません。公式には、ヤンゴンが首都です。でも実質は移転しちゃいました。
いろいろごちゃごちゃしたことを書きましたが、常々書いているように、人々はどっこい生きています。のんびりと、日々の生活を営んでいます。軍事政権という言葉の響きにある緊張感は、全くありません。そして、多くのBoysたちが、おおらかにMan to Manを楽しんでいます。
先日、このような看板を見つけました。(看板自体、街中でよく見かけるようになったのは、ここ2-3年のことです。)発毛剤の広告なんですが、いい加減な写真ですよね。(大変見にくいアングルでごめんなさい。)上の段、左右の人物、同じ人物とは思えません。下の段、右側の写真の毛髪、浮いて見えるのは、私の目が悪いせいでしょうか。(笑)