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2005年05月11日
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孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季(まがたしき)。
彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。
偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平(さいかわそうへい)と女子学生・西之園萌絵(にしのそのもえ)が、この不可思議な密室殺人に挑む。



初めて読んだ時には尻尾を巻いて逃げ出しました。
悪趣味な死体の登場の仕方におびえたことが大きかったのですが、理系についていけなかったという気がしていました。(その時は)

今回読み直してみたのは、森さんの作品がとても多いのに読まないのは損だという思ったからでもあります。
それと、どこかで作者が「理系か文系かと言うのは文系の人間だけだ」と書いておられたのを見たからでもあります。
それならば負けっぱなしは嫌なので、もう一度この作品にチャレンジしました。

結果はどうだったかというと。
舞台となる研究所の無機質で冷たい感触と、人間を炭水化物としか見ていないような冷たい視点を持つ何人かの理系人間の姿は好きではないなと思いました。

それなのに面白く読めました。
犀川教授と萌絵の考えること、話すこと、二人の会話、これがすべて面白かったからです。「日本が液体の社会だから仲間に混ぜて=mixと言い、外国は固体の社会だからjoinと言う」という話題、「会いたいか会いたくないかが距離を決める」という感性。そんななじみのない感覚があちこちにあって印象に残ります。
最後の一行もよかったです。

トリックには不満ありですね。「それは当たり前でしょう。」と言いたいです。
色々言いましたが、こんな作品を書く人は他にいないと思います。
私は次の作品も読むでしょう。



すべてがFになる: 森博嗣


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最終更新日  2008年05月30日 14時30分47秒
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