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2007年05月21日
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烏賊川市シリーズの4作目です。

1作目『密室の鍵貸します』(感想)、2作目『密室に向かって撃て!』(感想)、3作目『完全犯罪に猫は何匹必要か?』(感想

浮気調査を依頼され、使用人を装って山奥の邸に潜入した私立探偵・鵜飼杜夫。
ガールフレンドに誘われ、彼女の友人が持つ山荘を訪れた探偵の弟子・戸村流平。
寂れた商店街の通りで起こった女性の刺殺事件の捜査をおこなう刑事たち。
別々の場所で、全く無関係に夜を過ごしているはずだった彼らの周囲で、交換殺人はいかにして実行されようとしていたのか?
飄々と、切れ味鋭い傑作本格推理。

(「BOOK」データベースより)

シリーズをここまで読んできて嬉しく思うのは、キャラクターにかなり親しみを感じてきたこと、
そして間違いなく1作ごとに面白さが増していることです。

最初は頼りなくて運が悪い男の子だと思っていた流平君も、それなりに成長していました。
鵜飼探偵と朱美さんもなかなかいい感じに活躍しますし、『密室に向かって撃て!』で登場し、もう二度と出てこないと思っていたお嬢様のさくらさんもしっかり登場し、レギュラー入りを予感させます。

今回さらに強烈で魅力ある人も加わるのですが、それぞれがゆる~いギャグをとばしながら雪の中でドタバタと大騒ぎ。

タイトルから交換殺人がテーマではあることは予想されますが、やはり通り一遍の展開ではありませんでした。

かなりややこしい話なのに伏線がしっかり張られ(しかも大量に)、それが最後にはきれいにほどけていく見事さよ。

登場人物たちのオトボケぶりに油断していると、作者のしかけた罠にひっかかってしまうのはいつもの通り。
しかも、今回はそれが二重三重の罠となっています。実に緻密です。

私はもちろんひっかかったし、楽しかったし、満足でした。

本格とドタバタがこんなにかみ合ったミステリはそうそうありません。
これは読む価値のある作品だと思います。


  交換殺人には向かない夜:東川篤哉 








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最終更新日  2007年05月27日 19時50分01秒
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