テーマ:ミステリはお好き?(1400)
カテゴリ:日本ミステリ(ま行作家)
幸せな人は、入店お断り?
「隅のお婆ちゃん」が解き明かす、不思議な恋愛ミステリー。 (「MARC」データベースより) ケーキと指輪の問題/走る目覚まし時計の問題/不作法なストラップの問題/ 靴紐と十五キロの問題/ベレー帽と花瓶の問題/ロボットと俳句の問題 柴田よしきさんのブログで紹介されていて、読みたいと思った作品。 図書館で予約して本が届いて、初めて気づきました。 この作品の最後の短編、「ロボットと俳句の問題」は、アンソロジー 『不思議の足跡』(感想)に収録されていて、つい先日読んでいました。 ということで、設定はすっかりわかっていましたが、それでも楽しく読むことができました。 寺坂真以(てらさかまい)、28歳。彼女はかけだしのフリーライター。 いつも仕事場代わりに使っているファミレスは、従業員もお客もなぜか幸うすくて 元気がありません。 そこ出会ったのが 「僭越ながらお力になれるかもしれないと思いまして」と声をかけてきた、ちょっと不思議なお婆ちゃん、ハルさん。 どんなふうに不思議かは、読んでからのお楽しみです。 バロネス・オルツィの「隅の老人」ならぬ「隅のお婆ちゃん」が探偵役で、日常の謎を解いていきます。 後半はやや恋愛話に重心がいってしまいましたが、読後感がいい、お洒落で軽めのミステリーです。 ユニークな安楽椅子探偵であるハルさんが、とってもチャーミング♪ またどこかで出会いたくなります。 ハートブレイク・レストラン :松尾由美 2008年文庫化 ハートブレイク・レストラン :松尾由美 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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