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ロシア人との国際結婚   

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2003年10月11日
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私が、妻との出会いや生活を物語にして書いていると知って妻が鬼のような形相で怒り出した。まるでこの世のことでないようなその表情に私の心臓は、カチンカチンに凍りついた。そして日本人を夫にしたロシアの女の物語を書くと言い出した。私が、この物語より面白いものが書けるのかというと、あなた、あなたと妻の声がトーンダウンしている。あれれと思った瞬間。私は、眠りから覚まされた。妻が起こしていたのだ。夢か・・。
私は、目をこすりながら妻を見た。微笑む妻の顔があった。なんであんな夢を見たのだろうか? まさか正夢てなことはないよねとぶつぶついっていると
「食事行きましょ」と妻が言った。
「どこへ?」となるのだが妻の「食事行きましょう」は「食事にしましょう」という意味なのである。だから最初のうちは、レストランでも行きたいのかなとおもっていたのだ。だから行きましょうじやなくて、しましょうだよて説明してるのだがまだ時々この言葉はでるのである。

そう今日は、新潟空港まで、車で妻のママと娘を迎えに行く日なのだ。新幹線にしないと時間がかかるよといったが日本にいるロシアの友達に聞いたらしく、近い近いといわれてその言葉を信じ込んでいる。旦那を信じなさいよといってもやはり同国人のほうを信じるのでじゃ行ってみようじゃないのとこっちも変に意地になった。しかし運転するのは私だ。往復で800キロはあるよ。いくら高速使ったってへとへとになることは目に見えている。後で分かったのだが新幹線だとお金がかかると気をつかっていたらしい。

久しぶりに我が家のベンツくんの登場だ。メルセデスベンツという車じゃなくて私が車に勝手に名前をつけているだけなのだけど。妻は、私がベンツ君というと本物がほしいね。とニコニコしている。その微笑みは、いつなのかなといった要求書のように思える。おおこわーーい。ベンツ君という名前をかえてカローラくんにしよう。

やっぱり連休のせいもあって関越自動車道は思い切り混んでいた。多分歩いている人にも負けるくらいのスピードだ。ああまたストップだ。これじゃパーキングアンド超低速道路だろうとぶつぶついっていると妻の寝息が、寝顔をみるとまだどこかに幼さみたいなものをほんのちょびっと残している。本当に私なんかが夫でよかったのだろうか。異国から勇気をもって私の胸に飛び込んできた彼女に心のそこからありがとうといいたい気持ちでいっぱいだった。私は自然と妻の唇に、唇を重ねた。
ビーーークラクションの音が超ロマンチックな空間に殴りこみをかけてきた。
私の前の車は、だいぶ先まで行っていた。
クラクションの大きな音でも妻はすやすやとやさしい寝息を立てていた。疲れているのか興奮して昨日はよく眠れなかったのかもしれない。新潟空港に到着するのはいつになることやら。






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最終更新日  2003年10月11日 21時03分02秒
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