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学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

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2010年07月04日
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Day 69:今回はサミト君の学習はお休みして、コメントに寄せられたスマイル質問をえんぴつノート取り上げます。最近全然更新してなくてすみません <(_ _)>


質問:現在完了形と現在完了進行形の違いを教えて下さい。


ネイティブは以下の文は、どちらを使っても同じだと言いましたが、私としては文が違えば話者の言いたいことも違うような気がします。微妙なニュアンスの違いがわかりません。教えてください。

I've lived in Nagoya for 10 years.
I've been living in Nagoya for 10 years.

ネイティブの先生は、forやsinceなどの言葉を含む「継続」を表す文は、どちらも同じ意味だから、どちらを使っても同じだと言っていました。しかし、「友人が名古屋を去ってからずっと連絡を取り合っているんだ。」ということを伝えたく、どちらの文が適切かたずねたところ、しょっちゅうメールで連絡を取り合っている私たちの状態を表すには現在完了進行形を使うほうがいいと言われました。liveを使った文ではどちらも同じと言い、連絡を取り合うだと現在完了進行形?この使い分けの基準を教えてもらえますか?

I've kept in touch with her since she left Nagoya.
I've been keeping in touch with her since she left Nagoya.



答:まず英語を学習する者、特に教える者は、次のことを肝に銘じておいて下さい。


表現が違えば必ず意味にも違いが生じる


これは言語上の明白な事実です。もし2つの異なる表現が100%同じなら、どちらか一方は消滅する運命にあるでしょう。


たとえ今回のようにどちらを使っても意味に違いがないように思える表現でも、その両者が存在しているということは、必ず意味上の差異が存在するということです。


たとえネイティブがどちらを使っても同じだと言っても、それを100% 真に受けてはいけません。それは「どちらを使ってもコミュニケーションに支障は生じないから気にするな!」という意味であって、100%同意になるという意味ではありません。


日本(バンクーバーも同じ)の英会話スクールなどで教える平均的なネイティブはこれらの違いを文法として習っていないため、説明できないだけです。しかし、彼らは自然に使い分けることができます。それは英語の絶対量からなるものなのです。


まず今回の両者の違いを説明する前に、現在完了形と現在完了進行形の違いをきちんと整理しておきましょう。


現在完了とは、「話題にしている事柄(動作)は過去のこと、しかし、話し手の意識は現在にある」でしたね。


例えば、

I’ve already read this book.   (この本をすでに読んだ)


読んだという動作は過去のこと、しかし、話し手の意識は、読んだ結果、すでにその本の内容を知っているという現在に意識があるのです。


これが現在完了でしたね。(詳しくはDay 54、55、56参照)


前述のように現在完了の事柄(動作)は過去に終っています。もし、現在も継続している事柄(動作)を述べるなら、完了形ではなく、完了進行形を用いるのです。


I’ve been reading this book. (ずっとこの本を読んでいます)


「読む」という動作が発話の時点でもまだ継続しています。


これが現在完了進行形なのです。


このように、現在完了形は事柄(動作)が終って(完了して)いますが、現在完了進行形はまだ事柄(動作)が進行しているという違いがあるだけです。


I’ve just cooked dinner. (料理するという動作は完了しています)

I’ve been cooking for three hours. (現在も料理するという動作が続いている)


前述のように完了形の「継続」といえば完了進行形を用いて表現しますが、ある一部の動作動詞は完了進行形を使わなくとも完了形で「継続」を表わすことができます。


その一部の動作動詞には次のようなものがあります:


expect, hope, keep, learn, lie, live, rain, sit, sleep, snow, stand, stay, study, teach, wait, want, work


今回の質問はこの中の動詞なのです。


このグループの動作動詞は行為や状況がやや永続的な場合には完了形で「継続」を表すことができます。


ただし、行為や状況がやや一時的な場合には「完了進行形」を用います。


I’ve studied English for ten years. (10年間英語を勉強している)

I’ve been studying for the test all afternoon. (午後ずっと試験勉強している)


つまり、このグループの動詞が完了形で表わす「継続」とは、簡単に言うと「今までずっと継続してきた、そしてこれからもずっと続く」というニュアンスです。


それに対して、完了進行形で表わす「継続」とは、「今だけ」という一時的な行為や状況を表わす進行形のニュアンスが入っているのです。


上の例文で確認してみましょう。

I’ve studied English for ten years.


「10年間英語を勉強している、そしてこれからもずっと続ける」これは現時点での話し手の意識の中では勉強するという行為はやや永続的な発想になっています。


I’ve been studying for the test all afternoon.


「午後ずっと試験勉強している」これは勉強するという行為が「今だけ」つまり、試験が終るまでという期間限定なので一時的な行為なのです。



では質問文を同じ角度から検証してみましょう。


1) I've lived in Nagoya for 10 years.

2) I've been living in Nagoya for 10 years.


1)の完了形の文は「名古屋に10年間住んでいます(そしてこれからもずっと住むであろう)」話しての意識の中では「名古屋に住む」という行為がやや永続的な発想になっています。つまり、この文を発する人は名古屋に一時的ではなくずっと住むぞ、というような意識があるのです。


例えば、うちの父(70歳)が名古屋で生まれ名古屋で育ち、定年退職後の今も名古屋に住んでいるとしましょう。


うちの父は絶対に完了進行形を使わないでしょうね。父は次のように言うでしょう。


I’ve lived in Nagoya for 70 years.


それに対して、2)の完了進行形は「(今のところ)名古屋に10年間住んでいます」訳だけ比べるとあまり違いがわかりませんが、この文は名古屋に今だけ一時的に住んでいるという話し手の意識があります。


つまり、この文を発する人は名古屋に一時的に住んでいるだけで、いずれ自分の市町村に帰りますという意識があるのです。単身赴任とか、海外に一時的にいるような場合によく使われますね。


3) I've kept in touch with her since she left Nagoya.

4) I've been keeping in touch with her since she left Nagoya.


3)は完了形の継続なので「やや永続的な」というニュアンス、つまり、もうすでに長い期間連絡を取り合っている、そしてこれからもずっとそうなるだろうという話し手の意識。ここから、彼女が名古屋を去ったのはもう随分前のことだと予想できます。


つまり、こういうことです。例えば、10年前に名古屋を去った友達と連絡を取り合っているなら、もうそんなに頻繁に(例えば週1回とか)連絡をしませんよね。そして10年も続けばこれから先もずっと続きそうですよね。


でも友達が半年前に去ったのであれば、まだしょっちゅう連絡を取り合いますよね(例えば週1回とか)。ここに一時的なというニュアンスがあるのです。この頻繁に連絡を取り合うのは「今だけ」なのです。


落ち着き時間が経てば連絡の頻度は徐々に低くなっていくでしょう。だから、4)の完了進行形を使う方がいいと言われたのだと思います。


どうでしょうか、現在完了と現在完了進行形の使い分けの基準、少しスッキリしましたか? スマイル


時制に関してはどちらを使ってもコミュニケーションに支障がでるようなことはありません。でも違いを知っていれば、より細かいニュアンスまで伝達できるようになりますよね。ウィンク


後は「習うより慣れよ」、より多くの英文に触れ、「わかる⇒面白い⇒もっとわかる⇒できる」という循環を作っていきましょうね。


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最終更新日  2018年07月18日 02時16分37秒
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