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学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

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2011年05月16日
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カテゴリ:関係詞節
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東日本大震災で被災された皆様へ


このたびの東日本大震災により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

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こんにちは、iaxs vancouver のオグリです。


本日の問題


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空所に入るのは to work それとも working ?


I can’t imagine (      ) in the office all day long.
(一日中フィスで働くことなど想像できません)




















答:working


詳しい解説についてはメルマガ “学校で教えて欲しかった、こんな英文法!” で
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メルマガでは現在「準動詞」を取り上げています。


当ブログはメルマガと連動した内容の文法項目を取り上げるのが主旨ですが、今回はメルマガとは異なる内容をお届けします。


実は以前にある生徒から質問を受けた内容が、最近あることをきっかけにクリアーにみえてきたので、それを少しまとめ、数回にわけて紹介したいと思います。


その質問とは、「接触節」は関係代名詞の省略と考えていいのでしょうか? というものでした。


接触節? しょんぼり


ちょっと聞きなれない文法用語ですよね。実は最近の中学英語ではこの接触節を紹介しています。詳しくは追って説明しますが、昔はこれを目的格の関係代名詞の省略として教えていました(きっと今でも教えていると思う)。ちなみに私も学生時代そう習いました。


次のような文が接触節です。


The computer I have is a Mac. [接触節]


こういう文は関係代名詞が省略された形だと習いませんでしたか?


つまり、学校英語では関係代名詞の目的格を習うとき次の3つを同時に習うのです。


1. The computer which I have is a Mac. [which]

2. The computer that I have is a Mac. [that]

3. The computer I have is a Mac. [接触節]


そして、これらは書き換え問題にも用いられ、あたかも同じ意味の文章だと教わります。


しかーし


この3者は伝える内容は同じかもしれませんが、意味が少しずつ異なるのです。


私の英語教育の持論の1つに、「形式が違えば、かならず差異が生じる」という持論があります。これは全く同じ意味なら1つあればいいという意味です。


しかし、現に which も that も、そして which も that も無い形式が存在しているのです。ならば必ず意味に違いがあるというものです。意味が違うからこそ存在価値があるのです。


which と that は見た目から違うのだから、当然意味も違う、いわゆる学校英語で教わる関係代名詞と呼ばれるものは which で that はどちらかと言えば that 節を導く that に近いというのが私の考え方です(この which と that の違いについては次回もう少し詳しく説明しますね)。


しかし、私は接触節を that が省略されたものと考えてよいのではないかと思っていました。つまり、接触節は関係代名詞の従姉妹みたいなものだという安易な考え方でした。


しかし、あることがきっかけで接触節と関係代名詞節は別物であるということがわかってきたのです。


そのきっかけをくれたのは、もうすぐ4歳になる息子でした。びっくり


実はうちの息子すでに接触節を使い始めているのです。例えば、


the toy I was talking about

the book I want to read

the shark I like most


などなど、


でも、ちょっと待てよ。息子はまだ2つの文を結びつける複雑な関係詞節の構文など知る由もありません。言うまでもなく、使いこなすことなど到底できません。


これは何を意味するのか? クール


息子は関係代名詞の省略などということはやっていないのです!


やれるはずがないのです! 


だって関係代名詞の構造すら知らないのですよ。


つまり、息子は関係代名詞を覚える前から接触節という構造を使い始めているのです。


このことから私は「接触節が関係代名詞の目的格の省略」という考え方は不自然だと思ったのです。


関係代名詞を用いた文を使いこなすことが出来るようになる前に業ともいうべき目的格の省略を幼い子供がやるようになるというのは不自然ではないか、とうことです。


そこで、早速「接触節」に関するリサーチを始めました。


すると「接触節は発生的には必ずしも wh-relatives (wh型関係詞)や that の省略ではなく独自の形式である」という考え方が文法学者の間にもけっこう存在していました。


たとえば、Jespersen (1927) は「接触節は関係代名詞の省略されたものではなく、歴史的にも古いものであり、それを関係代名詞の省略と見なすことは誤りである」と述べています。


また、Curme(1931)は、「これは古くからある、由緒正しい自然な英語の表現であり、決して不完全なものなのではない…これは決して関係代名詞が省略されたものでもなければ、不注意の産物でもない」と述べています。


接触節は関係代名詞を用いた表現と構造はとてもよく似ていますが、実は関係代名詞を用いるものとは別の原理が働いてできているものということがわかってきました。


大阪教育大学の小寺先生は、


「接触節は、つまるところ、直感的に理解できるようなレベルのものであり、詳しい関係代名詞などの合図などは不要なほどにやさしい構造、換言すれば、情報の少ない構造のものなのである。すなわち、接触節は情報量をいわばぎりぎりのところまで抑制したものであり、すべてがそのいわば「スリム化の方向」に向かっているものと考えてよいであろう」と述べています。


なるほど、だから幼い子供でも使うことができるのですね。


つまり、


The computer that I have is a Mac. という関係代名詞節は2つの文をつなげた複雑な構造


1. The computer is a Mac.

2. I have a computer.


2つの文を関係代名詞でつなげるわけですから、構造は複雑ですよね。確かに構造的には複文ですが、例文は内容的には非常に情報の少ないシンプルな内容ですよね。


このようなシンプルな内容文は関係代名詞を使うよりも、シンプルな接触節を使う方がより自然なのです。


The computer I have is a Mac.


これは2つの文をつなぎ合わせたものではなく、もともと出来ていた文の要素の配列、つまり並び順を変えただけなのです。


つまり、もともと I have the computer (私はコンピュータを持っている)という英文があり、この文の目的語である the computer I have の前に動かし、


The computer I have (私が持っているコンピュータ)


としただけのものなのです。


そして目的語を動かしてできた the computer I have が1つの名詞の塊(名詞句)というものになり、それが主語になって後に is a Mac. が続くという考え方です。


The computer I have is a Mac.
  主語


もともとある I have the computer の目的語の位置を変え The computer I have とするだけなら小寺先生が言うように直感的に理解出来るレベルですよね。さらに接触節の中は I have と非常に情報の少ない構造になっている点も小寺先生が指摘するところと一致しますね。


やはり、接触節(裸関係詞)は関係代名詞のように先行詞を受け、その先行詞の内容を述べるという複雑な構造ではなく、単にもともとある文の目的語の並び順を変えただけのシンプルな文構造で、関係代名詞が省略されたものではないのです。


日本語には関係代名詞が存在しませんが、「私はコンピュータを持っている」の「コンピュータ」の位置を変えて、「私が持っているコンピュータ」とすれば、「私が持っている」という部分が「コンピュータ」を修飾する語句となるのと接触節は同じようなものではないかと考えられるのではないでしょうか。


結論、接触節は我々が学校英語で習った関係代名詞の省略ではありません。もう少し突っ込んで言うと本来関係代名詞の省略というものはないのです。もし省略と考えるなら、接触節は言語から消える運命にあるでしょう。


次回、関係代名詞 which と that の違いについて触れてみたいと思います。


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最終更新日  2018年07月18日 02時11分22秒
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