当たり前「当たり前」こんな素晴らしいことを、みんなはなぜ喜ばないのでしょう。 当たり前であることを。 お父さんが居る。お母さんが居る。 手が2本あって、足が2本ある。 行きたいところへ自分で歩いてゆける。 手を伸ばせば何でも取れる。 音が聞こえて、声が出る。 こんな幸せはあるでしょうか。 しかし、誰もそれを喜ばない。 「当たり前だ」と、笑って済ます。 食事が食べられる。 夜になるとちゃんと眠れる。 そして、また朝が来る。 空気を胸いっぱいに吸える。 笑える。泣ける。叫ぶことが出来る。走り回れる。 みんな、当たり前のこと。 こんな素晴らしいことを、みんなは決して喜ばない。 そのありがたさを知っているのは、 それは、無くした人たちだけ。なぜでしょう。 「当たり前……」 飛鳥へまだ見ぬ子へ、を書かれて1979年一月に32歳 でこの世を去った、医師 井村和清 氏 手記より ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|