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星界の道~航海中!~

星界の道~航海中!~

冠婚のスピーチ必見!

平成20年1月8日のコメントからです。
富士川一郎さんの素晴らしいスピーチ。
是非、利用しない手はありません。

そういえば、データで結婚式のスピーチが出てきましたので、名前を伏せて紹介しておきますね。ちなみにその日は司会もしてましたので、そう言う内容になってます。

皆様こんにちは!
ただいまご紹介に預かりました富士川一郎(本名)と申し上げます。
○○君、○○さん御結婚おめでとうございます。
本日はおめでたい席にお招き頂き、また先程来つたなき司会を務めさせて頂いて参りましたが、また友人としてご祝辞を申し上げる機会を頂き大変うれしく思っています。

私と○○君との出会いは、新郎及び私が信仰しております日蓮正宗の信徒さんの中で、共通の知人を通してでありますが、その後は家が近い事もあり、些かのご交流を持たせていただいております。

さて、ここでどのようなお話をすべきか考えて参りましたが、どうしても「結婚で幸せになるためのいくつの袋」とか当たり前のことばかり浮かんでは消えまして、かなり混乱しておりました。そこで当たり前ではない、お話をしてみたいと思います。

さて、この中には、日蓮正宗の信徒さんが多いですが、そうで無い方もいると伺いましたので少々お話申し上げますが、さきほど御両人が結婚式を挙げました寺院が、まさに日蓮正宗の寺院であります。その教義を話しても堅くなりますので、私は「メデタイ」と言う意味から申したいと思います。結婚式は当然ながら「メデタイ」事であります。これを「メデタクナイ」と言う方はおられないと思います。これから一緒に生活を始めようとするお2人が「偕老同穴の契り」をお誓いする儀式であります。


ちなみに「偕老同穴」とは生きては共に老い、死しては同じ穴に葬られる事で、夫婦が仲むつまじく来世に至るまで連れ添うことを申し上げます。これは別段仏教用語ではありませんが、日本では古来より言われる事であります。
日蓮大聖人も『夫妻は偕老同穴の契りとて、大海にあるえび(蝦)は同じ畜生ながら夫妻ちぎり細やかに、一生一処にともなひて離れ去る事なきが如し。』と申されておりますので、仏前結婚式でも使用する言葉です。

世間ではキリスト教の結婚式が盛んでありますが、その儀式では神父さんや牧師さんは「死が2人を分かつまで愛を誓い、固く節操を守ることを誓いますか?」とか聞くのをご存じかと思います。つまりこれでは偕老同穴の契りにはなりません。偕老別穴です。つまり死んだらさようならの約束であります。あちらは、契約社会ですので結婚も期限付の契約なんですね。

さて、話は「メデタイ」という話に戻しますが日蓮正宗と言えば、その宗祖は日蓮大聖人様です。さらにはそれを受け継いだ第2祖日興上人、第3祖日目上人を、三師と申し上げ特にご尊敬申し上げますがこのお三方の家紋が全てメデタイ家紋なのです。
まず日蓮大聖人は「鶴丸紋」つまり鶴です、日興上人は「三ツ亀甲紋」つまり亀です。そしてさらに日目上人は「三階松竹梅紋」です。

鶴は千年、亀は万年と申しますが、どちらもメデタイ象徴であります。
それに輪を掛けて松竹梅もオメデタイものであるのは、当然ですがもう1つ面白い話があります。男女の話です。

その昔、男女の恋愛は今ほど、自由ではありませんでした。
その時代未婚の女性は振袖を着ていました。そういえば、時代劇に出てくるおてんば娘やあんみつ姫は振袖をふりふりしてますもんね。
何故、振袖を着ていたかと申せば、男性から求愛されたときに、昔は簡単に言葉に表せません。昔の男女は奥ゆかしかったんですね。袂を左右に振ると「好き」という印になり、前後に振ると「嫌い」という意思表示になるそうです。
ですから御結婚されたら、もはやそんな意思表示が必要ないので留め袖を着るようになったそうです。本日より新婦の○○さんも留め袖を着ることになるのでしょうか?
さてその振袖を着るに当たって、もう1つ松竹梅と呼ばれる結び方があったそうです。
不肖私の母は着物の着付けの師範をしておりますので、聞いてきましたが、松竹梅という結び方をする事により良縁に恵まれる祈りがあったんだそうです。
つまり松竹梅は「男女良縁の結び神」と言う意味があるのです。

さて、日蓮正宗信徒であれれる新郎・新婦のお二方は、松竹梅に護られた良縁を良く喜び申し上げ、鶴と亀により長寿を得て、一家和楽の家庭を築かれることをお祈り申し上げるものであります。

本日は真におめでとう御座いました。


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