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カテゴリ:白夜行
見ながら胃が痛くて、口の中に胃液の味がしながら見るドラマって、いったいなんだ!
第4話、もう身を切られる思いで見た。 第1話から第3話と比べるとシンプルで地味な展開だったけど、亮が凄みと狂気を深めていく過程が鮮明に描き出されていて見事。先週は雪穂の冷酷さとタフさが際立ったストーリーだったけど、今回は山田君につきる。覚悟を決めた後のクールさ、雪穂の裏切りで愛ゆえに憎しみを強めてしまう気持ち、松浦に募らせる狂気、演じきった。 一瞬だけ見せたこの狂気の目。 亮司の「守りたいと思ったときと同じ強さで傷つけてやろうと思った」この言葉が今日の全て。ここでぽろぽろと涙をこぼす亮司。自分の存在を消して、雪穂を甘やかすため世間を欺きここまでやって、それでも生きてこられたのは、雪穂と自分が同じ流れに乗ってると信じてきたから。その希望がなくなったら死んでいるのと同じ…。 篠塚への気持ちを振り払うかのように亮司を求める雪穂。それに応える亮司。ここすごく考えてしまった。雪穂は確かに篠塚に恋心は抱いてはいるけれど、それも亮司がそこにいてくれるからこそ。見かけほど亮司との絆は緩んでいないような気がした。だって誰でも良かったわけではなく、やはり亮司に甘えているわけだから。 そして、雪穂と結ばれても(結ばれたのかな…?なんかあの夜のこと思い出しちゃって最後まではできなかったような気もした。亮司固まってたし。)、罪の意識からは決して逃れられない亮司。 きっと父の犯した罪、自分の犯した罪ゆえに、雪穂から離れるという「罰」を受け入れるんだろうな。先のストーリーへと続く見事な第4話。 最後雪穂の「人の体って本当は温かいんだね」という何気ない一言で凍りついた。多くは語らないけれど、この言葉だけで、チビ雪穂がいかに心底寒々とした恐怖を大人から与えられてきたのかを感じられたから。 心配していたベットシーンも、予告でセンセーショナルさばかりが強調されていたけど、物語の中ではむしろ切なくて、切なくて。二人はこのときだけは、憑き物が落ちたような無垢な表情をしてたのが悲しかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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