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2006年02月24日
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カテゴリ:白夜行
5話、6話の分かりやすさ&完成度から一転、4話の詰め込み展開に逆戻りした感があった第7話(同じ石井演出)。1話からの伏線が6話までに回収されたので、最終回に向けたつなぎ&種まきの意味もあった。緊迫感は1、2話並み。志村うしろー的な(笑)。でも今回は一回の視聴で感想を決めると問題あり。2度、3度と見たらストーリーも整理されて、味が出てきた。まさにスルメドラマの真骨頂。でも個人的には那須田さんの演出が最高だと思うので、残り那須田と平川演出でお願いしたいです。



今日のMVP ただいまの亮司そして弥生子絶叫

ryouji3.JPG

この屋上でのやりとりシーン一度目に見たときはうーん、だったんですが、見れば見るほど切なくて、愛しくて…。亮司は強くなりましたね。強いから優しくなれる、穏やかさの影に凄みがある。そんな重層的な人間性を感じさせる演技。

麻生さんは本当に素晴らしい女優さんですね。最後の絶叫。あの一言で亮司の殺人を目撃し、そして息子を行かせてしまったことへの悔恨と苦悩、ぎりぎりの精神状態が表されていました。誰にもいえない秘密の重み。


以下レビューです。

<亮司の決意~カードを裏返す>

すべてが嘘で、嘘を真実にし、雪穂だけに見える亡霊として生きていくことを決意する亮司。

昔の事件からは、亮司=被害者の息子 & 雪穂=加害者の娘 という構図ができていた。それは実際には 亮司=加害者(父殺し) 雪穂=加害者(母殺し)というお互いがお互いのために犯した罪の共有によって成り立っていた。

それを雪穂が亮司と松浦に脅されていたとするストーリによって書き換え真逆にひっくり返す。美しいもの(共犯関係)を売り渡して手に入れる現在の構図
   
       亮司=加害者  雪穂=被害者

しかし笹垣だけは雪穂が被害者ではないことにこだわり続ける。

園村君は腹上死事件のころは「警察に駆け込むー」とかいっておどおどしてたのに、亮司と付き合う中で肝が据わったのか堂々と取り調べこなしていました。あそこはお腹いたくならないの???亮司のためなら腹をくくった園村の決意も垣間見えました。


<雪穂の微笑み>
笹垣は雪穂の芝居に落とされそうでした。あれ、もしかして俺って雪穂のことすごい疑ってきたけど、あれれ?みたいな。女の涙に男は弱いなー。でもそこで、笹垣は雪穂の口元に浮かんだ笑みに気づく。思わず張り飛ばしてしまう笹垣。雪穂はこれは何で笑ったんでしょう。もしかしたらうまく笹垣は騙されて、雪穂を疑うのをやめてくれたかもしれないのに。しかし雪穂の行動原理は、なんとなく過ごしていたらうまくいくという不確実な期待にかけるものではない。笹垣をもっと追い詰めなくては。警察を辞めなければいけないくらい、もっと。そんな思惑があって、わざと笑ったんではないでしょうか。子どものころのふっともらした笑みとは違って、ぶたれるのさえ計算した上での笑み。


そして高宮誠に近づく雪穂。雪穂の幸せは何か。それは亮司の幸せ。亮司をもう一度太陽の下に戻すこと、それこそが雪穂の望みであり、救い。そのためなら高宮を使用してやる。「隙を見せたほうが負けなんだよ」。にっこり。笹垣に見せた下卑た笑いとは全く異なる男心をくすぐる純真な笑顔。

yukiho.JPG

綾瀬はるかおそるべし!高宮は自分の家の財産のことなどぶっちゃけまくりで隙がありすぎでした(笑)。馬鹿だな、この人。来週もっとひどい目にあうよ!


<繰り返される悲劇>
短いシーンだが、雪穂が高宮と結ばれた後、鏡を見つめながら結局自分のやろうとしていることは、母に強要されて金のために体を売っていた売春と変わりないことに気づき、戦慄を覚える。これは2話で藤村都子を襲って写真を撮った亮司が、昔の父親と同じ犯罪に手を染めていることに気づき慟哭したシーンと対になっている。雪穂のために罪を重ねた亮司。今雪穂も亮司のために、泥水をかぶり、同じ罪を繰り返す。二人やはり泥沼に沈んでいくだけ。亮司の言葉どおり自分だけが普通に幸せになることを考えれば、罪を繰り返さなくてもすむのに。

けれど亮が雪穂の幸せを自分の幸せと感じるように、雪穂の幸せは亮の幸せ。それ以外の選択肢はもはや二人の前に存在しない。雪穂の壮絶な決意も感じ取れました。雪穂も亮司も、幸せになるために別の人生を選択する分かれ道はいくつかあったはず。けれど二人はこうしか生きられなかった。それが悲しい。


<幽霊からの脱出>
穏やかな表情で雪穂の結婚をサポートすることを誓う亮司。そこにはもはや篠塚とのことを嫉妬した亮司の姿はなかった。亮司はあっという間に大人になったんでしょうね。雪穂を愛するために。自分を殺し、相手を包み込む愛に。あの時はできなかったけど、今なら。。。浮気されそうで自嘲気味な雪穂に「雪穂は本当にこの結婚したいんだよね」と確認する亮司。この時点では雪穂の魂胆に気づいていない。だから雪穂の気持ちを確かめた後に太陽を見て、本当にすこしだけ唇の端をつりあげて笑うんです。


ryou.JPG

ここに嫉妬ともあきらめともいえる亮司の雪穂の結婚に対する複雑な感情が集約されていて、細かい演技に脱帽でした。最終的に亮は雪穂の献身を受け入れて、秋吉(電車男)主任として表の世界に返ってくることになります。「おかえり」という雪穂の呼びかけに、ぎこちない笑みで「ただいま」と答える亮司。屋上での一連のシーンでの山田君の表情の移り変わりは亮司の心のゆれを言葉以上に饒舌に描き出していて、山田の俳優魂をみました。


太陽のある世界にお帰り…。亮。


以上、淡々サクサクと進む7話。武田さんはがんばってますが、松浦&友彦の抜けた穴をまだカバーし切れてないですね。


それにしても今日はあの雨の中で、雪穂をレストランに置き去りにする高宮と篠塚のありえなさに絶句でした。これもしろうと(篠塚&高宮)の作戦とR&Yの作戦の巧妙さの対比かな。

でも篠塚の車も貧乏臭かったし。お金持ちの設定忘れてませんか(それとも高い車なの?)。





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最終更新日  2006年10月17日 22時26分10秒
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