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2006年03月17日
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カテゴリ:白夜行
ryou10.JPG


今日はまともにレビューが書ける様な精神状態じゃありません。ある意味、先週以上のダメージでぼろぼろです。先週は最後の10分での病院のシーンだけがぼろ泣きだったんですが、今週はほとんどずっと泣いてました。

吐き気もしてきて、震えもきて(笑)。話自体は総集編+最終回に向けた布石だったんですが、重要なシーンがいくつもあり、またわりとはっきり白夜行の訴えるテーマを笹垣と真文に語らせていました。ちょっと教科書的、説明しすぎの感はありましたが。


篠塚がわたしの心の声を代弁してくれてうれしかった。



今日のMVP 武田さん&山田君

今日はなんといっても武田さんでした
図書館で二人の初恋エピソードを聞いた後の泣き出しそうな、
迷子のような表情。

川沿いを回想しながら表情を変えていく、セリフのないシーン。
笹垣のなかで全てがつながり、彼らの受けた痛みを理解していく、やるせない表情。救えなかった自分の罪の共有。今日一発目の涙。


ryou11.JPG

今回一番のショット。美しすぎる
山田君は、今日も全部よかった。雪穂との電話のシーン。笹垣ノートを読んでいる最中の「すげーな」に始まり、最後襲い掛かるシーンまで。また典子とのからみもすごく亮司の抑えられない感情の高ぶりが伝わってきてここで号泣しました。

「じゃあそうしよう」といいながら典子に抱きついていく亮司の表情は、
恋愛というよりも子どもが許しを請い、救いを求めすがりつく姿のようで。

11歳のころの亮司の面影そのままで心がかき乱されました。


<明るい方へ明るい方へ>
亮司は雪穂を明るいところに連れ出そうとしていた。
それが結果的にはいつもあなたを閉じ込めてしまった。
だけど、ごめんな。他の愛し方なんて知らなかった。


好きだったよ、雪穂のそういう前だけを向いて進んでいく強さ。


何ですぐあきらめるのとお前はいうけど、俺はお前の手を離すよ。お前の明るい未来のために。たとえそれがお前の望む未来じゃなくても。


頼んだよ。俺が死んだら田舎につれてってくれ。


亮司の愛は究極の献身愛。相手のためなら自分は身を引くことのできる愛。もっとわがままでよかったのに。本当に愛しているからこそここまでできる。

5話で雪穂が亮司から去ろうとした気持ち、今の亮司にならきっとわかるのでしょう。




<棄てた良心の回収>


やればできる子=イケタ! って解釈でいいのかな。原作では典子では最後までいけない。ここは変えて欲しくなかったな、正直。体のつながりを越えた愛が雪穂と亮司にはあるということを描いてるんだろうけど、複雑。


でも典子の本当にこころから亮司を慈しみ、包容する母のような愛情は強く強く胸に迫ってきて、孤独だった亮司の魂に死ぬ前に最後の救いが訪れたって思ったら、なんかこのシーンのときが一番泣けてしまった。


亮司、よかったねって。


誰かに強要されたり、襲ったり、気持ちが重ならないセックスばかりをしてきたあなただけど、このときだけは互いに求め合う本当のセックスができた。優しいあなただから、それぐらいの救いがあってもいい。


雪ちゃん、俺強くなるから。

そうして雪穂のために無理に強くなろうとし続けてきた亮司。
でも弱くて情けない自分の本当の姿を愛してくれたのは典子。

本当はいつだって全てを話してしまいたい衝動に駆られていた。

死体の中に棄てははずの良心。でも棄て切れてはいなかった。


弱い自分はあなたの未来を奪ってしまう。


だから雪穂の未来のために死のう。

どこまでも一途に向けられる雪穂への愛情。


<篠塚という太陽>

前回のレビューで篠塚に感じていた不安。今回の篠塚はそんなわたしの不安を吹き払ってくれた。

「目をそらしちゃいけないと思った」彼はそういった。

「目をそらすなら同罪だ」9話でわたしは書きました(9話レビュー)。


白夜の世界を生きる雪穂を正しさで断罪するのではなく、自分も同じ穴に落ちていたかもしれないという共感を持って理解し、その上で罪を問うこと。

その作業を篠塚は始めようとしている。だからそれは俺の問題。
それが雪穂に残された救いのような気がします。


<笹垣の断罪>

罪を重ねてきた二人。親が悪い。でも親だけが悪いわけではない。

あほやった。

人殺す知恵あるのに、自首する知恵ないわけがない。
人騙す計算できるのに、人の人生が想像できんわけがない。



それでも二人しかいなかった。二人には二人しかいなかった。

雪穂にとって零点でも愛してくれる人、それは亮司。

そんな愛し方しかできなかった。


犯罪者を否定するのは簡単。あるいは犯罪者の生い立ちを知り、同情するのはもっと簡単かもしれない。けれど、それを知った上で、尚罪は罪であると問うこと。でも間違ってるよといってあげること。

その大きな愛情を笹垣は示そうとしてくれているんだと思うのです。
そしてそれこそが私たちに求められていること。


<リアルな死>
誰も幽霊に気づかない。幽霊は自分を賢いと思い、犯罪を重ねる。でもたった一人だけそんな自分に気づくやつがいる。

気づいてくれてうれしかった。

執拗に追いかけ、俺たちの未来を、太陽を奪おうとする雨雲のようなやつ。
だけど俺だって気づいていた、こんな幸せパチモンだって。

「パチモンの昼」も捨てた物じゃない。サボテンの下のあの人は言ったけど、でもやっぱりまがいものはまがいもの。


それを伝えるためあいつも必死だったんだ。
必死で俺たちの足跡をたどり追ってきた。
だから、俺たちの人生を、罪を共有し生きてきたあいつの死を
リアルに感じなきゃいけない。

俺が自分の手でとどめを刺さなきゃいけない。

これですべて終わりにしよう。


先週で全て書き尽くした&ドラマの中でかなりはっきりと白夜行のテーマが語られていたので、これ以上書くことはありません。

亮司の雪穂への愛、雪穂の亮司への愛、二人の絆がどう描かれていくのか、雪穂がどのような道を選択するのか。

亮司亡き後、はるかちゃんがMVPにふさわしい演技を見せてくれることを期待しています。





ただ…

母の死、笹垣の自分たちに注がれた厳しくも温かいまなざしに触れ、屋上でひざを抱え泣きじゃくるあなたをそっと抱きしめてあげたかった。

maigo.JPG





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最終更新日  2006年03月17日 13時13分44秒
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