若槻温泉 ★★★★
住宅街を上がった小高い丘に建つ民営施設。建物からは、長野市街地が一望できます。外観は、南仏プロバンス地方の建物を思わせるビストロ風。内湯は、5,6人サイズの湯舟が1つ。掛け流される湯は、浴槽から溢れだし、薄く床を流れます。温泉成分の付着により、浴槽縁・湯口付近・床は、赤茶色に染色。善光寺平系の湯脈の特徴でしょうか?湯は、茶緑色濁湯、透明度30cm。口に含むと、鉄味+塩味を感知。松代温泉や裾花峡温泉の浴感と類似。ガラスの引き戸を開け外にでると、3人サイズのこじんまりとした露天。残念ながら、丸太を使った壁に囲まれ、入浴中の眺望はありません。湯温が低いせいでしょうか。入浴中はそれほど強く湯ヂカラは感じないものの、油断すると湯あたり必至。高濃度の温泉成分が体の深部にぐんぐん染み込む感あり。浴後、汗が吹き出し、どーーんと落ちる眠気と絶大な疲労感に襲われました。湯の実力は、視覚からの情報を遥かに超えていたようです。別室にて 「ラジウム癒浴」 も体験できます。これは、地球上に存在する稀な元素を持つ鉱石の力を利用し、体質改善を図るという物理療法。壁には、病気療養中の方々のたくさんの声が貼られていました。テラスからは、長野市街地がゆったりと眺望できます。こぶりな施設ですが、味のある温泉。あまり人には教えたくない隠れ湯、といったところでしょうか。【場所】 長野県長野市若槻東条1300-3【料金】 500円【泉質】 ナトリウム塩化物泉 pH7.3【放式】 掛け流し 【加温】 あり (泉温が低いため)【加水】 なし【効能】 きりきず・やけど・慢性皮膚病・慢性婦人病・虚弱児童など。