sasapurinの趣味記録簿

Excel5.0の時Mac版のOfficeを買って以来Excelは欠かせないツールになってはいたのですが、今の仕事をする様になってからは、私の中でExcelはめんどくさいツールに成り下がってしまいました。

今、一つのややこしい作業としては、会社で扱う商品のJANコード（バーコード）を管理しています。製造業では無いので、メーカーから仕入れをして小売りをしている会社ですから、データはメーカーまたは問屋から入手するしかありません。

これがまた困ったことに、JANデータという大きなデータにもかかわらず、DB形式ではなく、わざわざマトリックス状に並べ直してくれたりしていて、システムにインポートするのに非常にやりづらい。業界にもよるらしいですが、まだJANコード表（データ）を小売店に渡してバーコード読み取りで合理化するという考えがまだ常識化していないのです。業界の慣習として・・今後の課題でしょうね。

Excelファイルの場合はまだマシです。JANという13桁の数字には、頭が0で始まるものもあり、その頭の0が欠落しているケースがあるのですが、大抵CSV形式でもらったらそうなっている。多分Excelで作ってCSVで保存した時に、Excelが数値と勘違いして頭の0を削ってしまうケース。そして最悪なのはExcelが数値と認識して桁数を省略コードにしてしまってそれに気づかずそのまま送られて来るケース。当然使い物になりません。

よしんばCSV形式のJANデータを、テキストファイルで開いて確認して問題なしとしても無配慮にダブルクリックしてExcelで開くと、勝手に数値として扱われて頭の0が欠落します。こういうお節介がホントに煩わしいです。

そして何よりもCSV形式のファイルで、拡張子が.CSVの場合、Excelが勝手にこの樣な挙動をするので、わざわざ.TXTに拡張子を変更してCSVウィザードを走らせて取り込まなくてはなりません。非常にウザーなわけです。

そして最近問題になるのが、約65000行以上のレコードを開くとデータが切れてしまうこと。これはExcel 2003以前の仕様なので仕方ないことなのですが、扱うデータが多くなってくるともはやExcelではどうしようもなくなります。CSVファイルを編集する為に、Excel 2007にバージョンアップするのもアホらしい。

てな訳で、私はケースバイケースで、OpenOffice.orgのCalc 3.3を併用していました。3.3からは約65000行以上のデータも開けるようになったので非常にありがたいことでした。なにしろ無償アプリでですからね。ところがOpenOffice.orgではなかなか取れないバグがあって、開けないファイルも多かった。

SunがOracleに買収されて、OpenOffice.orgのプロジェクトも、LibreOfficeというものにフォークし、その活動も良い感じだという感触を得たので鞍替えしました。ぶっちゃけ今のところバグにも遭遇してないしいい感じです。使い勝手はExcelに慣れている分不満はありますけど、所詮CSVファイルを編集するのがメインなのでそれほど問題ありません。もっと楽にCSVファイルをテキストファイルとして処理させてくれたら言うことありません。

しかしながら結局はJANデータという膨大なデータを蓄積してくには、表計算ソフトでは荷が重すぎるので、MS-Access 2003を使っています。Filemaker Pro 10もありますが、クエリーの強力さ（色々定義しておける）からAccessの出番の方が多いです。LibreOfficeのBaseがもうちょっとマシになればスマートなんでしょうけど当分無理でしょうね。

LibreOfficeはなかなか良い感じです。もはやMS-Officeなんて高価なオフィスアプリは要らない時代になってきてると思います。Googleドキュメントもそうですね。そんなに凝りまくったドキュメント作成の出番よりも、カジュアルな文書作成や単純な作業の方が多いと思うのです。

ホント良い時代になりましたねー。Windows環境とDebian環境でLibreOfficeを使うことにしました。職場のWindows環境ではMS-OfficeとLibreOfficeを使い分けています。Officeアプリが結構な収入源になっていたと思われるMicrosoft社にとっては結構な問題だとは思いますが、今までが高すぎたと思います。ビジネスにおいては、ずっとそのままの独占状態は続かないということですね。