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団塊オヤジの一日

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団塊オヤジ

団塊オヤジ

2008.09.02
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カテゴリ:団塊オヤジ通信
今からちょうど25年前の昨日、大韓航空機がソ連防空軍のスホーイ迎撃戦闘機のミサイル攻撃を受けてサハリン西岸の海に墜落した、となっている。当時、日本の自衛隊も稚内のレーダーサイトが墜落を確認しているし、付近で操業していたイカ釣り漁船も日本海に落ちる火の玉を見たという証言が多くあった。

当時の憶測や風評では、大韓航空機はアメリカの指示でソ連の防空哨戒能力を試すためにわざと領空侵犯をした、というようなことがまことしやかにささやかれたりした。それはないと小生は思う、当時の韓国がいかにアメリカの軍事力の傘下にあったとしても、007便の機長、副操縦士及び航空機関士の3人が3人とも自国の民間人が危険にさらされる、最悪は命を失うような作戦に同意するとは全く思えないからである。この年から5年前の1978年にパリ発アンカレッジ行きの大韓航空機がソ連の領空侵犯をしたとしてあやうく撃墜されそうになり、ソ連のムルマンスク市に強制着陸をしたことを乗員たちが忘れようはずはなかった。それともうひとつの根拠として、後にボイスレコーダーを分析した心理学者たちのレポートによれば、乗員に全く変わった様子がなく撃墜されるまでは平常心であったと報告されている。乗員たちは全く正常な飛行を行っていたと最後まで疑わなかったからである。

ではなぜ?なにが大韓航空機007便をソ連領空侵犯をして撃墜されるに至らせしめたのか?

この謎を解くには当時の時代背景を考えざるを得ない。アメリカとソ連は長い冷戦時代を続けており、強気のレーガン大統領と悪の帝国ソ連のブレジネフ書記長の後をついだアンドロポフがソ連最高指導者として対峙していた。当時、米ソは軍拡競争に突入していた。このままでは軍備費の増大によってやがてアメリカは疲弊する、その前になんとしてでもソ連を崩壊させなくては、というのがホワイトハウスの国家戦略であった。共産主義国家は今の北朝鮮を見てわかるように、最高指導者が絶大なる権限を持っているため、国家を崩壊させるにはその最高指導者を西側の意のままになる人物に変えるよりほかはない。

当時のアンドロポフ書記長には秘蔵っ子といえるゴルバチョフがいた。CIAはゴルバチョフの出生・人格・性格をはじめあらゆる彼の人間性を調査し、彼ならやれる、彼をアンドロポフの後継者にし、一気にソ連崩壊へと導くシナリオを描いていた。アンドロポフを失脚させるための手段をCIAは模索した。その中のひとつが民間航空機によるソ連領空侵犯である。当時のソ連軍の行動を分析していたCIAは、領空侵犯すれば中央政府の意向とは別にソ連防空軍は必ず迎撃すると読んでいた。民間機を撃墜したとなれば、CIAが中心となってソ連非難の世界世論を煽ればアンドロポフは必ず失脚する、という作戦をたてていた。果たして、アンドロポフは撃墜の翌日から政治の表舞台から姿を消したのである。ここまではCIAの戦略通りであった。

では、どのような方法で大韓航空機をソ連領空侵犯をするルートをたどらせたのであろうか?

明日につづく。

明日は、大韓航空機007便を乗員の意思とは別に領空侵犯する手口について具体的な方法を語ります。また、アンドロポフ後のソ連政権がどうなり、果たしてアメリカの思惑通りソ連崩壊へと進むシナリオを推理します。






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Last updated  2008.09.02 07:04:31
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