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ひたすら本を読む少年の小説コミュニティ

想像するのは自由だ

僕が笑いかけると彼らは死んでしまう。

僕が涙を流すと彼らは死んでしまう。

僕が怒ると彼らは死んでしまう。

彼らが死んでしまうと僕も死んでしまう。

そして、枯れるまで涙を流し続ける。

この世界は僕の涙で溢れるのだ。







つながっているもの全てが連鎖している。

一人が動けば波がたち、他の波とぶつかりさらに大きく成長する。

僕がこのパソコンのキーを打ち込むことによってアフリカの象が夜空を飛ぶかもしれない。

アフリカの象が夜空を飛んだことによって地球の反対側では暴動が起こるかもしれない。

暴動が起こることによって新たなる生命が生まれるのかもしれない。

新たな生命によって僕達は終わりを迎えるのかもしれない。

善い事も悪い事もすべてつながっている。

激しい雨が町に降ろうと、人知れず海の真ん中で降ろうと、だれもそれを確認せずとも、ちゃんとここにつながっているのだ。







シーザーサラダ。

チーズとドレッシングとクルトンと新鮮な野菜があればシーザーサラダ。

シーザーサラダはおいしい。

僕はいつまでもそれを食べ続ける。

毎日毎食それしか食べない。

まるで飽きないのだ。

シーザーサラダはおいしい。

とてもおいしい。







歪んだ空間が僕の視界を覆っていく。

それと一緒に僕も歪んでいく。

歪んでいかなければすぐに闇に捨てられてしまう。

歪みの中で揺らぎを感じ、生を感じる。

そのなかで失くしたものが見つかるかもしれない。







矢の如く僕らは走る。

効率を求められた世界は科学技術によって全てが短縮化される。

移動時間も、食事時間も、睡眠時間も。

そのくせに仕事は増え続ける。

最近そろそろ限界が来たようだ。

全てが軋んだ音をたてている。

その音が聞こえるのは生物だけ。

聞こえないのは生物じゃない。

みんなそれはわかっているんだ。








かりかりに焼けたソーセージをかりかりに焼けたパンに挟みむしゃむしゃと食べる。

あつあつのコーヒーカップにあつあつのコーヒーを注ぎ鉄板の上でじゅうじゅうと音をたてているステーキにかぶりつく。

透き通る肌と艶やかな長い髪。

やれやれ。

仕方がない。

想像が止まらないんだ。





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