394427 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

萬福貿易商社-も室聡群清的日常-

萬福貿易商社-も室聡群清的日常-

「かもめ食堂」感想文集

【かもめ食堂-鑑賞感想文集-】

2006年3月11日に公開され、それから霞澤花子プロデューサーが『ピクトアップ』という雑誌内で“ゴール”だと仰っていたDVDの完成、そしてそのDVDのいよいよ発売日である2006年9月27日の日記、そこで私が皆さんに呼びかけた言葉を覚えてますでしょうか?

・・・「マズは皆さんのお話を聴きたいのです。皆さんが見て、聴いて、感じた『かもめ食堂』(DVD)のお話を聴かせて下さい。」
・・・「難しく考えないでイイです。一言でもイイんです。文章が長くなってしまっても、途中で何言ってるのか混乱してしまってもイイんです。見るまでにどんなに時間掛かっても、見てから書くまでにどんなに時間掛かってもイイんです。文章が難しかったらイメージを何かに例えて教えてくれてもイイんです。」
・・・「本編なり、特典映像なり、『めがね』予告編なりを見た、そのままの“皆さんがキャッチした『かもめ食堂』(DVD)から聴こえてきたメッセージ”を教えてください。宜しくお願い致します。」

お蔭様で、たくさんの[かもめ食堂]そして『めがね-予告編-』の感想を皆様からお寄せいただきました。
心から御礼申し上げます、有難うございました。


そして、大変お待たせいたしまして申し訳ございません!その内容をまとめた部屋を作ってみました。
イメージ的には・・・小学生の頃、夏休みの宿題で読書感想文を書かされた思い出が皆さんにもあると思います。校内で選ばれた数人の感想文をまとめた冊子を「読書感想文集」と言いますよね。それにちなみまして・・・『鑑賞感想文集』という部屋にしました。
他の人の感想を読んで“自分の中にある『かもめ食堂』”と比べられる部屋だと思います。
比べたからといってどうこうする訳ではなく、「ナルホド・・・皆、こんな風に感じたんだね。感じてくれたんだね。私もそう思った!そこには気付かなかったなぁ~」そんな気持ちで読んでくださったらイイと思います。


※お名前は載せません。(「この感想、自分のだ!」と分かった方で名前記載希望がございましたら[メッセージを送る]からお願いします)
※殆ど文章の内容そのまま載せてますが、読みやすくする為に些か編集させて頂いた箇所もあります。ご了承下さい。

※まだまだ感想、お待ちいたしております!「ココに感想載せてもイイよ」という方は2006年9月27日の日記にコメントとして感想を書いて頂くか、もしくは自分のブログをお持ちの方は「ココに書いてあります」と[うちのナガヤマ知りませんか?回覧板]もしくは[メッセージを送る]から教えてくだされば、私がコピペで取りに伺います(ただし、読みやすくする為に文章構成を施すことをご了承下さい)。

黒猫line黒猫line


シンプルで美しいパッケージがかもめ食堂そのもので嬉しかったです。“かっこいい”DVD-BOXでした!


『かもめ』DVD・・・もう、本当に「良かった」の一言です。
何だか疲れた心を、温かく優しくすっぽりと包んでくれる感じ。
特典映像DVDも、本編の雰囲気そのままに。
癒されました。ヘルシンキを更に身近に感じられました。

秋の夜長、ひたすら『かもめ食堂』に通い詰め・・・

『めがね』・・・
何?なに??と思っているうちに、あっと言う間に終わってしまいました。
そして、もたいさん・・・。やっぱりただ者じゃないよ。その存在感(笑)
この特典映像をわざわざ独立させて1つのディスクに収められていることに納得。
『かもめ』とはまた違う世界観・存在感が、たしかにここにありました。
ああ、公開が楽しみ。


あの世界観は良かったですね~。
ゆったり、ゆったり流れる時間・・・。
日本だと、その中にいるだけで「犯罪か?」と思ってしまうほど
ゆったりの中にいるのはどことなく心地悪いんですが、
これは非常に心地よかったです。
今のところ、それにつきますかね。
あ、あとおにぎり。おにぎり、いいです。


「めがね」予告編は、
「自慢できるモノをひとつバッグに入れていく」
というところが良かったです。




「ああ、いいなあ・・・」という感じでした。

・クリアな感じになった。
・穏やかな気持ちになった。
・白夜を見てみたいと思った。
・せかせかしなくてもいいときもあると思った。
・人に甘えてもいいと思った。
・あいさつは、みんな一緒、じゃなくてその人らしさですればいいと思った。
・おにぎりのパワーをあらためて感じた。
・焼いた肉にたれをかけた料理がおいしそうだった。
・人には人の事情があるから、下手に踏み込むのはよくないと思った。
・もたいさん、なぐさめ上手だ。

ほんとに、いい雰囲気だった。

まさこさん(もたいさん)が、「もうそろそろ帰る時期が来たのかも」といった時は、心臓がずきりとしちゃいました。

聡美さんと、もたいさんと、片桐はいりさんの3人で、「やっぱりヘルシンキが好き」っていうのができそうな。

最後のほうで、サチエ(聡美さん)が、「人は変わっていく」というようなことを言っていましたが、
この「かもめ食堂」の持つ雰囲気は、ずっとずっと変わらないでいて欲しいです。
もちろん、出演者の三人にも。


食堂っていいな。

食堂ってことば、いいなと思います。気どらないから。

いつでも気軽に行けるように・・・
そういった場合、距離的な近さよりも、精神的な近さの方が大事かと思います。

「かもめレストラン」「かもめカフェ」

もしそうだとしたら、センスが良くてきっとおいしい食べ物を食べさせてくれる所だと思うのですが、
「ほっ」とできる感じはしません。

「ほっ」って、無防備なんですもの。
まったくの他人のところで「ほっ」ってするのは難しい。
外でそうしたいときもあるでしょう。

家って、たしかにほっとできるところだけれども、
ほっとできない時もある。ほっとしたくない時もある。
そういうのを、家に持ち込みたくないときもある。
そういうのを、家に持ち込めないときもある。

だから、外にほっとできるところが欲しい。

かもめ食堂みたいな食堂があったらいいな、と思います。
「いらっしゃ~い」「いらっしゃいませ」「いらっしゃい!」
マニュアル化してない、こころからあいさつをしてくれる店。

気さくに話しかけてくれる、でも立ち入らない・・・。
なかなかないですねえ、そういうお店。



マイナスイオン出過ぎっ

見た感想は全部のディスク見て・・・
『もたいさんサイコー』
聡美さんも可愛かった♪
荻上監督もスゴイと思いました。



DVDとケース・・・
DVDをケースに収める時。。
きっちり絵柄を合わせて収めるよね。
きっとみんなそうだよね。



かもめ食堂・・・
もヲタ必携アイテムに認定ですっ!









観る者に全てを委ねる映画。

かもめ食堂のロードショー前に神サイと交えた番宣があったり、おしゃれイズムで小林聡美さんがゲストに出演したり・・・でも、どれもかもめについて内容をはっきり伝えない。でも、改めてじっくりとDVDを観賞すると、何も教えない。派手な宣伝もなんにもいらない。

「どんな映画なのかは観る人が決めてくれ!」そんな意味がこめられていたんじゃないかな?と感じる。
作り手があーだこーだと言ってしまうと、この映画のもつ魅力が偏っちゃう。
だから、あえてな~んにも言わなかった。

「面白い」「つまんない」「これはコメディ」いや、「ヒューマンストーリー」か・・・観た人がなんじゃかんじゃと言っていることは、スタッフにしてみれば「してやったり!」と思われているかも(笑)

小さな頃に読んだ本を大人になって読み返すと違った印象を持つように、この映画も年を重ねるとまた違った視点で観ることができるのかな。何度でも楽しめるなんてお得な映画。


音が好き!
料理の音はもちろんのこと、サチエが店内を歩くときにでるコツコツといった靴音。
日課にしている膝行法をやっているときの床と足のすれる音。
随所に散りばめられている日常音(っていうのかな)。
それがとっても耳に心地よい。

最初はトンミ君にコーヒーをもって行くサチエの足音だけが
唯一店内に響く音だったのに、1人2人とお客さんが増えるにつれ、
足音の代わりに食器の触れ合う音や、
お客さんの会話、喧騒に変わっていく様なんてゾクゾクします。

人の感情を盛り上げる為の音楽を無理に使わず、必要最低限に留める。
その代わりに様々な日常音でその場を雰囲気をリアルにしてるって感じ。

あの特典ディスク、私の中では、BAR泥舟のママをこえました。もたいさんの魅力満載の1分です。
特典ディスクだけで、すでに4回も観ちゃってます。
フリップを微妙に前後させるのとか、もう堪らないんですけどぉーっ!

それと、『猫と歩くヘルシンキ』のブルーベリーのシーン!もたいさんが手にブルーベリーを乗せて、カメラの方へ歩いてくるでしょう。「さっきプチュっとしちゃったやつ、採ってきてあげたよ」とかなんとか言いながら。
カメラを回している人に対して言ってるんだけど、思わず手が出ちゃいました。


私がキャッチしたもの。-芯を持って生きる美しさ-

今の私の心境とか様々な条件から、今の私にはこんなメッセージが聞こえました。
全体、空気さわやか緑いっぱいですが凛とした夏なんだけど吹いてる風は涼しいぞみたいな透明感は、そんな芯の強さが貫かれているからなような気がしております。
で、聡美さんはもちろんその凛とした感じをうまく表現しているのですが、今回改めて立ってるだけで笑わせるもたいさんのたたずむ演技での大きな存在感に、演技力の高さを改めて感じてしまいました。

今回はこんなメッセージを受け取りましたが、状態が変わればまた見えてくるものもちがうのだろうなあと、次に見るときに見えるものを楽しみにしています。


見ているだけで、本当フィンランドに行きたくなる。
気持ちいいビデオでした。

『かもめ食堂』。今年、いや生涯のベストムービー?
一緒に観た友人と会うと「ガッチャマン」唄うのが習慣に成ってます。
あと、トンミヒルトネンって漢字で書いてみな?とか。
フィンランド、行ってみたーーーーーーーい。


私はパプリカはじめ、ピーマン系は外を表にして切るのですが、
聡美さん(というかサチエ)は中側を上にして切ってましたね。
確かにパプリカなら肉厚だから大丈夫そうですが、
両端に神経使うのがイヤで私は外表で切ります。

グラスやシルバーの拭き方に目が行っておりました。
レストランでバイトしたことがあったので、きちんと布巾にグラス全部を包んで手が触れない状態で指紋が付かない様にして拭いて、そのまま布巾に包んだまま最後まで手で触らないようにしてグラスを置く・・・
サチエはきちんと出来てましたね。

ミドリのシルバーの拭き方(グラスと一緒で最後まで手で触れない様にして布巾に包んで置く)に、「ちょっと甘いな(笑)」と密かに思ったり。


(「敢えて質問させてください」と、あるお方に質問を投げかけてみました)
Q.マサコのトランクが見つかり、早速トランクを開けてみたら、中にはぎっしりのキノコが・・・あのトランクぎっしりのキノコの画、キノコが黄色(金色)だっただけあって、凄く神秘的に見えて不思議でした。アレは何を示しているのでしょう?

A.トランクをなくしたマサコにサチエが「大事なものが入っていたんでしょうに・・」みたいなことを言った時に、普通なら自分の荷物だもの、「そうだ」と答えるバズなのになぜかマサコは「大事なもの・・・入っていたかしら・・・」とか言ってましたよね。
旅行して欲しかったのは楽しい思い出じゃなくて、何年も介護に明け暮れ、自身の心をどこかに置き忘れたマサコが、自分でも気づかないうちに探していた旅だったんだなーと思って観てました。
だから、キノコは物体としてのキノコでなくて、トランクいっぱいのキノコはマサコの心の満たされ具合の表れなのかなーと。前に向かっているからいっぱいあって金色に輝いているのかなって。
(金色に輝くキノコに満たされたトランクは、マサコの心の満たされと、これからも頑張って前進していくマサコの輝かしい未来なのだ・・・)

Q.マサコはフィンランド語喋れないのにフィンランド人に通じちゃったり意味が分かっちゃったりしますよね・・・?

A.きっと、長い間の介護で、目と目で通じ合えるようになったんだろうと推測してました。本音の訴えならフィン語であれ、何語であれマサコには関係く理解できるのだろうと。親からの財産の一つですね。
原作読んでから観たら余計にそう思いました。
(目と目を合わせれば、心と心で会話が出来る。“言葉”というのは、相手が聞こえるように発するだけの便利な“音”にすぎない。だから平気で嘘もつくけど、“目は口ほどモノを言う”マサコのように、相手を心から理解しようと思えば、言葉ではなく、心で通じ合えるんだね。)

黒猫line黒猫line


最後に私から・・・「あとがき」2006年10月13日の日記より抜粋。
「『かもめ食堂』DVDの為の講座」でしたが・・・途中からは『かもめ食堂をめぐる冒険』という『映画かもめ食堂⇒イッタラ・マリメッコ⇒初試写会・初舞台挨拶・初遠征⇒DVD発売⇒Tシャツ製作⇒DVD特典映像「猫と歩くヘルシンキ」⇒フィンランド⇒サルミアッキ⇒コスケンコルヴァ サルミアッキ・・・』と、こんな感じの流れにより、ここまで辿り着いてしまいました。

今までの流れを思い返してみると、[かもめ食堂]が、本当に私に色々な“有言実行”のきっかけやチャンスを与えてくれました。サチエほど大きな有言実行には至りませんでしたが、初めて会った人(モノ)初めて知ったこと、初めて行ったところ、初めて見たもの、初めて触れたもの、初めて遣ってみたこと、初めて食べたもの・・・ココ1年の活動、殆どが、[かもめ食堂]によるモノだったような気がします。有難う。

萬福に寄せられた、皆様からの[かもめ食堂]に対する感想を読んでいると、かもめ食堂が皆さんに与えた影響の凄さに驚かされます。

皆さんの気持ちにスゥーッと入り込んできて、皆さんの心に何かを残していき、皆さんがそれをキャッチして、皆さんが美しい言葉に変えて萬福のコメント欄に書き記す。全部が必然ではなく自然な流れ。寄せられた感想、どれもこれも素晴らしかった。
1つとして同じものは無い、一人一人で違う風に感じられる映画でした。1つだけ感想の共通する部分、それは、キャッチしたもの何かしかの影響を与えられている一人一人の心の情景が見えるってこと。一人が「○○」という感想を書くと、そういえば自分もそんな風に感じていたことを思い知らされる。京都の“フィンランディア バー”に匹敵するぐらいステキです。
心を覗かせていただき、有難うございました。

Kiitos!

これに尽きます。


※この部屋に関するご意見、ご感想は[うちのナガヤマ知りませんか?回覧板]もしくは[メッセージを送る]へお願い致します※


© Rakuten Group, Inc.