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2009/08/13
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カテゴリ:五感覚について

私たちは五感覚(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)を通して世界を知覚します。
この五感覚というものですが、あまりにも身近すぎて、日頃意識することはありません。
私たちは五感覚により知覚した世界の中で暮らしていますから、この世界を正しく「観る」ために、まず五感覚とは何かということについて、一緒に考えていきましょう。

私もこの五感についてのブログを書くにあたり、感覚器官や脳のしくみについて色々な本を読んだりインターネットから情報を収集したりしながら、勉強しつつ書いています。
もし内容について誤り等ありましたら、ご指摘いただけると幸いです。

まず最初は視覚について取り上げます。視覚については大きく色と形の知覚に分けられますので、色の知覚の回と、形の知覚の回の2回に分けて書きたいと思います。

今回は、視覚1として、 色の知覚について取り上げます。以下の図を見てください。
スライド1.JPG

私たちの目に光が入ると、網膜に像を結びます。目の中の網膜の中には、明るいところで働き、色に反応する錐体細胞(すいたいさいぼう)と、暗くて錐体細胞が働かない条件で、明るさのみを知覚する、桿体細胞(かんたいさいぼう)があります。
錐体細胞を人間は3種類持っており、主に赤色に反応する、赤錐体、青に反応する青錐体、緑に反応する緑錐体があります。
ここで細胞が反応すると電気的な刺激が神経を伝わり、脳に達します。脳では、これらの細胞の刺激を統合し、最終的に色として知覚します。

実は、人間が知覚する色は、この赤緑青の錐体細胞が、どの程度強く反応したか、の組み合わせで決定されます。よって、この3種類の細胞が、同じような反応をすれば、同じ色として知覚されることになります。

この事実は、例えば次のような興味深い現象を発生させます。
次の図は、可視光線のスペクトルを、途中をはしょって大まかに分類しています。

スライド2.JPG 

左に行くほど波長が短く、右に行くほど長くなっています。
右から順に図を追っていくと、まず赤錐体が可視光線の長い波長に反応し、赤として認識します。波長が短くなっていくにつれ、赤錐体の反応は小さくなり、緑錐体の反応が強くなって、次第に赤から緑がかって来ます。緑の領域を過ぎると、緑錐体の反応よりも青錐体の反応が次第に強くなり、やがて青になります。それよりも短い波長になると、ちょっと面白い現象が発生します。このあたりの波長で、赤錐体が少し反応します。
よって、青よりも短い波長の光として、赤みがかった青色、つまり紫が発生するのです。

この紫は、別の色の光を使って再現できます。赤錐体と青錐体を、上の紫と同じように反応させればいいので、青と赤の光を強さを調節してその反応を再現させることで、知覚上同じ紫を発生させることができます。
この赤緑青が、光の三原色と呼ばれるのはこの理由からです。この三色を組み合わせることで、知覚できるあらゆる色を作り出すことが出来ます。

ここで注意して頂きたいのは、本来の波長の光と、別々の波長を混合して、同じ色として知覚している光とは、同じように目には見えても、実際は全く質の異なる別物であるという点です。

さて、ここで色という物の本質について考えてみましょう。色というのは果たしてどこにあるのでしょうか。
私たちは視覚の中で知覚された風景にどっぷりとつかっているため、色は光にあるという概念がありますが、光は単に波であり、エネルギーの一種です。知覚されなければ、光に色も明るさも無いのです。

スライド3.JPG

では錐体細胞に色があるのでしょうか。錐体細胞は、色の発生に密接に関わっていますが、
特定の色に対して反応し電気的な刺激を発生させるだけです。この段階ではまだ電気が発生しただけであり、色にはなっていません。

実は、色は脳の中で発生しています。色という観点から脳の機能をシンプルにまとめると、以下の図のようになります。目から来た電気的刺激を受け取って、それをもとに色という「感覚」を作り出すのです。
つまり、色とは、脳が作り出す、生理的な感覚である、というのがおわかり頂けたと思います。

スライド4.JPG 

まとめ

★色・明るさは、外の世界に存在せず、脳の中で発生する感覚の一種である

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Last updated  2009/08/13 10:24:18 PM
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