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テーマ:いい言葉(574)
カテゴリ:すてきな人びと
「十代の頃のノートより」という題にしましたが、そのノートはどこかにしまいこまれているのか、処分してしまったのかもわかりません。他に何を書いたかもすっかり忘れてしまいました。ただ、学校の図書館で借りたフランスの詩を集めた本から、1篇の詩を書き写しておいたことだけを覚えています。
それはポール・エリュアールの詩でした。あらゆるものをつぎつぎ挙げて、そこに「わたしは書く きみの名を」というのです。「きみの名」とは? 最後に答えがあります。それは「自由」。 もう一度読んでみたいと思って、現代の利器、インターネットで検索すると、詩人であり訳詩者であった大島博光さんというかたのサイトに出会いました。息子さんが作っていらっしゃるサイトです。私の記憶にあった翻訳は違う方のだったかもしれませんが、今読むと、自由の意味もろくにわからなかった頃よりさらに輝いて見えます。寄寓にも、この詩は今年5月に全原稿が見つかってアップされたのだそうです。 「大島博光の詩と訳詩を読む」 「自由」 この詩はパリがナチスに占領されていたころに書かれ、市民たちに勇気と希望を与えたのだそうです。エリュアールは他にも「ゲルニカの勝利」という詩も書いていたのですね。 「よき正義(法則)」もこのサイトで知りました。 その中の一節を引用させていただきます。 水を 光に変える 夢を 現実に変える 敵を 兄弟に変える それが 人間の優しい法則だ すばらしい詩なのでぜひお読みになってみてください。 大島さんご本人の詩も、まだ全部は読んでいませんが、感動的です。 「自由」の原語はこちら Liberte エリュアール本人による朗読 You Tube Liberte de Paul Eluard 生徒たちの朗読がすてきです。音楽も。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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