明けない夜が来ることはない
「明けない夜が来ることはない」発売になりましたね。もう大ヒットすることはない槇原ですが、前作辺りから何かをつかんだのからしさを取り戻した気がします。今年最初のシングルとしてはなかなか良い出来なのではないでしょうか。英語の話。今日の英語の授業中、これまで合わないなぁと感じていた先生に初めておおっと思わされました。英語をしゃべれるようになるためには、頭の中に英語をしゃべる別の人格を作れ、と言うのです。ぱっと聞くと何の事かわからないかもしれませんが、これは僕が英語を勉強するに当たって考えていた事を一気に具現化するすばらしいアドバイスなんですね。これまで中、高では「book=本」と習ってきましたが、僕はこれを常々「正しくない」と思っています。紙に文章が書いてあって、真ん中で綴じてあるもののことを日本語では「本」と言い、英語では「book」というのであって、決して「本=book」ではないんです。わかりづらいかもしれませんが、そもそも全く別の言語である日本語と英語、全く同じ意味の単語が存在するわけがないんです。理解しやすいように近い意味の単語同士をつなげたものが辞書なんですよね。つまり、ある場面、ある感情、ある状況を英語で説明するためには英語そのものの表現で考えないといけないわけです。頭の中で日本語で考えている限り、100%の英語表現は決して生まれません。従って頭の中も英語で考えなければならないわけです。これは非常に難しいわけですが、先の「別の人格を作る」と考えるとそれほど難しい気がしなくなってきます。人前で英語をしゃべると恥ずかしい、という人も多いと思います。外国人的なジェスチャーやオーバーアクションが苦手な人もいるでしょう。でもそれができないと英語でコミュニケーションなど取れません。そのためには英語で考え、しゃべる人を演じればいい。そう、別の人格を作り上げればいい、とそういうわけです。もう少し言うと、「同時通訳」というお仕事がありますよね。あの仕事がどれだけ大変か、英語ができる人ほどわかるはずです。つまりは、英語で考える頭と日本語で考える頭が同時に働かないといけない。完全な二重人格、いや、人格の同居ですよ。これはすごい事ですよ。そんな事を僕がやろうとしても当然できないわけで、だったら英語をしゃべろうとする時は別人格に任せればよいわけです。まだまだ言うと、結局和訳というのが英語をやる上で最も難しい問題なんですよね。全く違う人格がもつ世界をつなげようとするんですからね。英和辞書を引いたあと、英英辞典を引くと、意味が全然違う事もよくあります。その単語が持っている本当の意味は「本=book」の勉強法では決して理解する事ができないと思います。まぁ最後の結論としては「英語は難しい」ってことで・・・。はぁ。