パスポート更新 10年の思い出(その13) ヒッポFCとの出会い(その5)
ヒッポに出会って広がった世界・・・英語以外のたくさんの言葉に出会ったこと。韓国語と中国語はとりわけ大好きになった。そしてもう一つ。言葉を学ぶことで、その言葉を話す人々と心を通わしたいという思いが膨らんでいったこと。ヒッポには日常のファミリー活動の他に、ホームステイプログラムがあった。年末年始、ゴールデンウィーク、夏季休暇の頃に様々な国に出かけてホームステイを体験してくる。私の周りでも何人かの人々がロシアや韓国やメキシコやアメリカへと出かけていった。ホームステイに行く前には、ホストに自分のことを知ってもらうための自己紹介にそれぞれスケッチブックに絵を描いたり、写真を貼り付けたりしてファイルを作り、メンバーの前で発表して準備を進めていたが、そういう彼らを見ながら、私も行きたいとどれだけうらやましく思ったかしら・・・帰ってきた後の報告会では、自分が行ってきたかのように情景を思い浮かべて胸を躍らせて耳を傾けた。いつかホームステイしてみたい・・・私も家族になってみたい、と夢を描いた。(現実的にはとても無理だと思ってたけどね)いろいろな言葉を話せるようになりたいと思って始めたヒッポの活動だったけど、私にとってヒッポで学んだ一番のことは、人に対して向き合う心だったと思う。心をオープンにして自分を表現すること、自分の思いを伝えること。心で思っているだけでは伝わらない。伝えたい、伝えようという意思があり、方法はどうあれ実際に行動で示すことで伝わっていくのだ。分かり合えたときの喜びはどんなに大きいだろう。もちろん言葉で伝えられれば一番いいけど、言葉じゃなくても十分通じ合えることをホームステイに出かけたメンバーの話を聞きながら知った。ハワイに行って物足りなかった思い、人とのふれあいがなかったことの寂しさは、ヒッポの活動を通じて、改めて人とのかかわりを求めたいという思いにつながっていった。いつか必ず、私も外国の人とお友達になりたいと強く願っていた。そして、1998年の10月、私にとっては初めての大きな出会いがあった。 つづく ブログ村に参加しています。読んでくださってありがとうございます。