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テーマ:DVD映画鑑賞(13597)
カテゴリ:映画・1970年代
オバケが出てくるホラー映画って基本的には余り好きではありません。 怖いのが嫌いなんじゃなくって「観てもあまり怖くないから」って理由なんですが…。 逆に【人間の本性】が主題のホラー映画は結構好きだったりします。 だってオバケよりも人間の方が絶対に怖い存在なんです。 この映画を初めて観たのは20年ぐらい前かな? とにかく衝撃的でした。 有名な作品ですがストーリーを簡単に書くと… 狂信的な母親に虐待され、学校では虐められている高校生の少女キャリー。 彼女は強い怒りを感じると念動力を発揮する力がありました。 卒業を控えたある日、引っ込み思案な彼女がハンサムな同級生から卒業前のプロムに誘われました。みんなに溶け込みたいと思い母親の反対を押し切って参加するキャリー。そこに悪質ないたずらが待っているとも知らず…。 人生で初めて幸せな時間を過ごすキャリー。しかしハイライトでクィーン選ばれステージに上がったキャリーの頭上には豚の血が満たされたバケツが…。 昔この映画を観た時にはただただ怖かっただけなんですが、大人になって改めて観ると彼女の心情が痛いほどわかって、怖いというよりとても【哀しい】映画なんだなぁと思えました。 同級生の悪巧みなど全く気付かずに初めて来る華やかな場で幸せな表情を浮かべる彼女の顔は、いくら映画で作り話だとわかっていても正視に堪えかねます。 その後のパーティ会場の大惨劇は悲劇ではあるけれど、彼女の受けた修復不可能な心の傷を思うと当然の結末なんですよね。 ホラー映画というより、哀しい人間ドラマなんですね、この作品は。 それにしても主演のシシー・スペイセク、名演技です。 高校生を演じてますが、この時すでに20代後半だったとか。う~ん、凄い…。 キャリー CARRIE 1976年 アメリカ映画 ☆☆☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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