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カテゴリ:映画鑑賞(映画館・08年)
★彼が綴った言葉を是非読んでみたい…と思わせられる作品です★ 実は…個人的に難病系の映画が苦手なんです。 その理由については一部の作品で見られる「は~い、泣ける映画を作りましたよ~、この映画で泣かない人は心が貧しい人ですよ~、クライマックスは思いっきり盛り上げて作りましたから、どうぞ存分に泣いてくださいね~♪」と言う様な作品だったら嫌だ…という理由なんですが…。 この映画もどうなんだろうかと迷ったんですが、観に行く決め手となったのは「タイトルに惹かれたから」。 もう、このタイトルになら騙されても仕方ない…って気持ちで観にいったのですが、結果は…凄く良質な作品で観にいって良かったと素直に思える映画でした。 脳梗塞で体の自由を失った有名雑誌編集長が、唯一自由になる左目の瞬きだけで綴った自伝を映画化した作品です。 ~STORY~ 雑誌ELLEの編集長、42歳のジャン=ドミニク・ボビー(マチュー・アマルリック)は、ある時病室で目覚める。意識ははっきりしているのだが体は全く動かず、自分では話しているつもりなのに相手には全く伝わらない…言葉を発する事ができなくなっていた。 ドライブ中に突然脳梗塞で倒れたジャンは“ロックト・イン・シンドローム(閉じ込め症候群)”となっていたのだった。体の自由を失ったジャンは、まるで重い潜水服を着せられ水中に沈められているような気持ちだった。 言語療法士アンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)などの協力よって、左目の瞬きで会話をする方法が編み出されるが、それは絶望に暮れるジャンにとっては途方もない事に思われた。しかし家族や友人や親身になってくれる療法士たちと接し自分と向き合っていくうちに、彼は本を書きたいと思うようになる…。 唯一自由になる目…映画の冒頭、ジャンの視界に映るわずかな人や物だけがスクリーンに映し出される…このファーストシーンでいきなり映画の世界に惹きこまれました。 絶望的な状況から始まるストーリーですが、決して重く暗い描き方ではなく(勿論主人公の身になれば非常に重い状況なのですが)ジャンが心でつぶやくモノローグは時に詩的で時にユーモアに溢れ、一言一言の台詞が観ている自分の中にすっと入ってくる…蝶のように自由に羽ばたく主人公の言葉の世界に、ごく自然に感情が入っていく感じがしました。 映画を観た後で原作を読みたいと思う事はごく稀ですが、この作品を観て、是非彼が綴った言葉を改めて読んでみたい…と思わせられる作品でした。 にほんブログ村ランキング登録中! 宜しかったら ↓クリック↓ をお願いします♪ (ブログ村のサイトに接続されれば投票された事になります) ■潜水服は蝶の夢を見る LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON 2007年・フランス/アメリカ オフィシャルサイト(2008年3月現在)… http://www.chou-no-yume.com/ 潜水服は蝶の夢を見る お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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