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テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:映画鑑賞(映画館・08年)
★色々考えさせられる映画でした。でも『考えている』だけじゃ駄目なんですけどね…。★ 以前「ノーカントリー」のブログ記事で、邦題の酷さをネタにしたばかりなのですが、早くも本年度の『外国映画のダメダメ邦題大賞』の強力ノミネート作品があらわれました(笑)。 なんだかレッドフォードの過去の作品『大いなる勇者』と『大統領の陰謀』を混ぜこぜにしたようなタイトル、その名も『大いなる陰謀』! う~ん…映画会社のみなさん…もうちょっとセンスを磨いたほうが良いんじゃ…。 で、そんな事ばかり書いていても仕方ないので… この映画、レッドフォードが7年ぶりにメガホンをとった作品という事で、珍しく「大いなる」期待を持って観に行きました(事前にあまり期待すると、逆につまらなく感じてしまう場合があるので、普段は余り期待感を持たずに映画館に行くことが多いんです)。 久々のメリル・ストリープとの共演…トム・クルーズをどう料理するのか…、内容よりもそちらばかりが気になっていたんですけどね。 ~STORY~ テレビジャーナリストのベテラン記者ロス(メリル・ストリープ)。ある日彼女は未来の大統領とも目される上院議員のアーヴィング(トム・クルーズ)に呼び出される。 アーヴィング上院議員はロス記者に対し、対テロ政策の持論を言葉巧みに情報操作しながら売り込みをかけはじめた。 しかしロスはアーヴィング上院議員が掲げた戦略に疑問を持ち、逆にその真相を明らかにすることが自分の使命だと決意する。 その頃、対テロ戦争に命をかけることを選択した2人の若者アーネスト(マイケル・ペーニャ)とアリアン(デレク・ルーク)は、その戦略に従って戦地であるアフガニスタンに赴く。 アーヴィング上院議員の『机上の論理』で練られた作戦は開始されるが、敵の反撃の前に作戦はあっという間に瓦解、2人の若者は命の危機にさらされてしまう…。 そして同じ頃、2人の恩師であるカリフォルニア大学のマレー教授は(ロバート・レッドフォード)は、優秀であるにもかかわらず無気力・無関心に陥っている学生トッド・ヘイズ(アンドリュー・ガーフィールド)をオフィスに呼び、人生に対する目を開かせようと試みていた…。 この映画は予想外に見応えのある映画でした。 冒頭に『「大いなる」期待を持って観に行きました』なんて書いておいて「予想外に見応えのある映画」なんていうのも矛盾した話なのですが…それは予告編などで受けた映画のイメージと、実際の内容が余りにも違っていたからなんですけどね。 ええ、予告編には大いに騙されました。これぞ映画会社の陰謀です(笑)。 政治的内容・社会問題が含まれている作品ですし、予告ではメインを占めていた戦場の場面というのは映画のごく一部であり、オールスターキャストの娯楽大作のつもりで観に行った方にはもしかしたらつまらない映画と感じたかも知れません。 気楽にのんびり観られる作品ではないです。かなり台詞が多い映画ですし…。 ただ、この映画で語られていること(それはレッドフォード演じる教授と無気力無関心な学生との会話にほとんど含まれているのですが)は、考えさせられる事が多かったです。 教授が語る「無関心でいる事の愚かさ」。 対テロ戦争に赴く事となった2人の若者が語る「参加することの重要性」。 しかし本当は正しいはずの2つの考えは、自分の野望で机上の論理を振り翳す政治家の前では虚しい結果を残すだけになってしまう…。 見応えがあり、そして色々考えさせられる映画でした。 と…なんだか真面目~な内容になってしましましたが、最後に出演者について。 残念ながらレッドフォードとメリルが直接絡むシーンは全くなかったんですよね~。 久々の共演を期待していたので、ちょっと残念。 トム・クルーズはどの映画に出ていても「トム・クルーズ」なんですが(苦笑)、でもこの役柄は良かった。「明るい笑顔のイヤな奴」は結構ハマっているかも。 マイケル・ペーニャは結構おいしい役柄が多いです(こんな言い方でいいのかわかりませんが…)。 クラッシュやワールドトレードセンターもそうですが、結構印象に残る役柄が多いですね。 ってなわけで…邦題以外では満足した作品でした。 ↓にほんブログ村ランキング参加中! 応援クリック、宜しくお願いします。 ■大いなる陰謀 LIONS FOR LAMBS 2007年・アメリカ 監督:ロバート・レッドフォード オフィシャルサイト(2008年6月現在)… http://movies.foxjapan.com/ooinaru/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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