<カーキ>
カーキって何色でしょう。赤、青、緑、茶、のうち、どれに最も近いでしょうか。「赤」って答える人はいないでしょうが、「緑」と答える人は多いと思います。
「カーキ」とはもともとインドのベンガル地方で「泥」という意味です。ですから、カーキ色とは泥色、すなわち、日本語で言う「黄土色」が最も近い色になると思います。ところが、雑誌やショップではカーキというとアメリカ軍の基本色「OD(オリーブドラブ)」をさして使っていることが多いように思います。
恐らく カーキ=軍=アメリカ軍=ODという風に定着していってしまったんでしょうが、ぼくがSHOPへ行って「カーキっぽいのが好きなんですけど」といって緑の濃い色のものばかり持ってこられるのは閉口します。
カーキが軍で用いられたのは20世紀のはじめです。このころは世界的にカーキがブームでした。ロシアついでソ連、イギリス、日本。アメリカも、第一次世界大戦時はODでなくカーキでした。それが、第二次世界大戦前後から緑配色が強くなり、アメリカ軍はODへ、日本軍も緑配色の多いカーキになって行きます。
もっとも、カーキもODも日を浴び、汗で脱色すると似たようなタン色になります。このあたりから、古着テイストのミリタリー服の色をまとめてカーキというようになったのかも知れません。