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詩集の中の栞のように~裏ブログ~

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2007/12/25
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カテゴリ:教務(国語)

いよいよ明日から冬期講習が始まる。中3国語では私立難問対策に力を入れていく。

3月と春期は日本語のルールを学ぶことに力を入れてきた。日本語の勉強をやり直すという観点で進めた。

1学期は日本語のルールと問題作成者の意図を汲んだ上で、「解く」ということに力を入れた。そして、「解く」ことの面白さを味わってもらった。とにかく「解ける」という感覚を持ってもらうことを目的とした。中学生の1学期は受験への意識が低い。その段階で、学校や予備校と同じような授業をしていては、中学生は退屈してしまうからである。この時期は、結構テクニック的なことも交える。

夏期は、一転「読む」ことに重点を置いた。難しめの文章を分野別に攻略し、「読めれば解ける」という感覚を持った生徒も多いことだろう。哲学以外のあらゆる分野を網羅したテキスト&プリントで授業を進めた。

2学期は多読の時期と位置づけ、徹底的に都立・県立の過去問や模擬試験の過去問に当たった。時間制限も付け、解答を素早く出すことに力点を置いた。偏差値の大幅UPが起こるのもこの時期だ。

いよいよ冬期。ここで再び「読みこみ」の作業に入る。(中学生にとっては)超難問ばかりを揃えたテキストに真っ正面からぶつかり、徹底的に日本語を分析していく。もう何も怖くない。そう思えるような文章ばかりを集めた。

 

 

日本語を解釈することは人生に似ている。

一見、難解で複雑な文章。でも、よく見ると1文1文が集まってその文章が出来ている。きっと人間も同じなのだろう。一見、自分とは合わないと思える人と高校入学後出会うかもしれない。しかし、きっとその人を構成している1つ1つのものに気づけば、その人のことをほんの少しだけだが理解できるかもしれない。その努力を怠らないでほしい。

また、文章を読んでいると対比が見つかることがある。どちらが優れているという問題ではなく、世の中には様々な対立意見があることを、ここで学べる。そして、どの意見を選択するかは自分自身。それが自分の人生を構成していく。そんなことに気づかされるのも現代文の醍醐味。

さらに、文章内に「繰り返し・同義表現」をみつければ、それはまさに人生の真実。形を変え、場面を変え、私たちは同じことを何度も繰り返す。失敗も成功も。

 

このように現代文を1つ1つかみ砕いて理解することは、生きることに似ている。「文」とは「生きる」こと。「現代・文」とは「今を・生きる」こと。国語の文章にぶつかっていくことは、自分自身を成長させてくれることすらあるのだ。

こんなことは春先に言っても分からないので、いつも冬期講習で話している。そして、冬期が終わったら再び得点力、解答力を向上させるための訓練にシフトする。

 

私が指導しているのは中学生。まだまだ自律的に行動できない面も多々ある。まして生まれて初めての入試だ。だから、1月下旬には私立B推薦向けの思考力がピークになるように、2/10・11には私立高校向けの思考力がピークになるように、2月下旬には都立・県立向けの思考力がピークになるように、こちらがカリキュラムとトーク内容を調整していく。

この勘所だけは絶対に外さないようにしたい。コーチ・トレーナーとして、彼らを万全な状態で入試会場に送り込む。

 






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Last updated  2007/12/25 08:46:48 PM
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