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詩集の中の栞のように~裏ブログ~

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2013/11/15
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カテゴリ:尊敬する先生方

上江洲先生のことは今さら説明するまでもあるまい。奈良県の最大手塾で20年近く指導をされ、奈良県公立高校入試が終わった後は、テレビで入試問題解説も務められていた関西圏トップクラスの講師である。東大寺をはじめ、県立奈良や県立畝傍高校に多数の合格者を輩出している奈良県トップレベルの先生。もちろん、合格者数だけではなく、その指導方法の多彩さ、引き出しの多さも先生のブログを読めば一目瞭然。日々教育技術の研鑽を積まれている職人である。私が普段懇意にしている関東圏の多くの先生方の中にも上江洲先生を尊敬されている方は多い。

もちろん、技術だけではない。上江洲先生の技術には、常に「思想と精神」が宿っている。そのあたり小手先の技術に頼りがちな私のような講師とは一線を画す。上江洲先生の持っている技術の裏には思想があり、なぜその技法が生み出されたのかの理由を探ってみると、そこには必ず先生の思想なり信念なりが横たわっている。進学塾UINEの細川先生が、上江洲先生のことを称し、「カリスマ」と表現されていたが、多くの方が上江洲先生にカリスマ性を感じる所以も、先生の背後にある思想性、宗教性が関係しているのではないだろうか。


上江洲先生は自らの指導技術の集大成の場として奈良県に「進学塾SORA」を創設された。当時、上江洲先生が独立し、塾を創られたことは、多くの塾講師の心を揺さぶった。「あの奈良県の上江洲先生が独立される・・・」。これに刺激を受けた塾の先生は私の周りでも多く、全国で大手塾を辞め、自らの塾を創設した先生は私の知るだけでも数名存在する。そうした意味で上江洲先生は、細川先生のお言葉を借りれば「個人塾界の巨人」である。(ちなみに私は阪神である。)

 


さて、その上江洲先生。どういう訳か私が行き詰まっていたり、人生の分岐点にいたりすると決まって電話をくれる。独立する際も、独立後も、節目節目で必ずお電話をくれるのである。(もちろん、ただ単に好きな漫画について語って終わる場合もある)

今回もちょうど私が最終盤の英語の進め方について考えていた時の電話であった。

今年の子達は、昨年の子に比べ、少々平均偏差値が低い。大体5程度低い。原因は国語の力である。国語が出来ないがために、社会や英語の偏差値も下がっており、そればかりでなく数学の応用問題も出来なくなっているという状況だ。


私の塾は選抜テストもなく、先着順に入塾して頂いている。特に新中1や新中2の春は、学校成績で2がなければ入塾可能であるため、オール3程度で入塾してくる子がほとんどだ。そして、学校成績でオール4に届かない子はほぼ例外なく国語が苦手である。その国語力が足を引っ張る形で全体の成績が低迷し、さらには「意欲」まで下げてしまっているのである。(国語力と意欲との関係はいずれ書きたいと思う)

また、先着順入塾のため、年度ごとに力のバラツキも大きい。昨年のように学年1位がクラスの4分の1(16人中4名)を占める学年もあれば、そうでない学年も当然ある。今年の中3生は、中2時代から勉強面以外の修正点が多い学年で、学力も当初はそれほど高いわけではなかった。

ここに来て偏差値は随分上がってきて、「塾生全員の偏差値60以上」まであと1名という状態まで来ている。しかし、いかんせん国語の力が弱い。その対策を考えていた矢先の上江洲先生からのお電話であった。

 

上江洲先生は電話口で次のように言われた。「先生の塾に伺ってもいいですか?」

私は独立してからこの瞬間を待っていた。独立するとなかなか他の先生方の授業を見る機会がなくなる。他の先生と交流する機会がなくなると、どうしても自分自身の成長度も弱まってしまうもの。こんな機会はめったにない。生徒達にとってもきっと有意義な時間になるに違いない。私は電話で快諾した。というより、正確にはお願いしたと言った方が正確かもしれない。






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Last updated  2013/11/17 01:56:31 AM
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