Scotch ケンの放言どころ

　　どなた様も今日も一日、いい日でありますように・・・！

　　私はどうもメカが苦手である。私は数字になるとどうもいかん。私は人と
　　接するのが上手くない。私は整理整頓がまったくダメである。私は身の回り
　　をきっちり出来ない、不潔かも知れない。

　　世の中、そんな悩みを持つ人はゴマンといるに違いない。ただ問題はそうし
　　た不得手のことに対し、直す努力をしているかどうかである。若いうちから
　　自分の不得手なことを自覚し、少しでも解決しようとしているかどうかが、
　　大切だと思うのだ。
　　すべてに精通している人は少ない筈だ。アタマのいい人は人知れず自分なり
　　に努力して不得手なことを埋めていってるに違いない。誰しも若い頃から全
　　てパーフェクトな人格で有り得ないものだ。理数科系か文科系に分かれてい
　　て大抵はそのどちらかに所属するものである。

　　この私なんか、典型的な文科系人間で、数字とメカにはカラッキシ弱かった。
　　”弱かった”と過去形で書いたが数字的には過去の努力のお蔭で少しはマシに
　　なったと思うが、ことメカに関しては未だにダメである。

　　世の中オールラウンドで何でも人並以上に出来るという人格は少ないだろう。
　　大抵はそういう人が会社のトップに君臨している場合が多い。人知れず努力
　　し、自他ともに認めるから、しかるべく地位にいるのだ。
　　でもよしんば、欠陥部分があってもそこを補うスタッフで埋めればよい。例え
　　ば先見性があって、前にどんどん進められる能力を持った社長がいるとする。
　　しかし、それをフォローして足固めするのが弱かったら、それが得手な仲間を
　　登用すればよいのだ・・・

　　会社なら会社の長たるもの、どうあればよいか・・・自分がオールマイテイで
　　あれば、それはそれでいいが、大抵の場合それは独断専行すぎていいことでは
　　ない。長たるもの専務、常務、部長にそれぞれ得手な分野を担当させ、それを
　　組み合わせて成果を上げていけるなら、その組み合わせが一番いいのではない
　　だろうか。

　　翻って家庭はどうか。この私なんか、結婚以来家庭のこと・・・料理、洗濯、
　　掃除、育児まで全部丸投げしてやってきた。休みになればゴルフに明け暮れ、
　　子供と遊んでやる事など殆どしなかった。今考えると最悪の亭主だった。
　　これらは全て私の不徳の致すところで、どう釈明しても仕様がない。
　　私は稼ぐ人、家人は家を守る人という極めて明治、大正、昭和的なやり方で、
　　欧米的、近代的家庭運営から言うと失格者であろう。

　　表題の「長所を伸ばす」という観点からは少し外れるが、二人で運営する家庭
　　という見方からすると満更無縁ではない。家人も得手不得手があるし、亭主に
　　も長所欠点がある。そこを上手に埋め合わせ出来ていれば、もっといい運営が
　　出来たかも知れないのである。

　　別件、阪神タイガースの2軍にいる捕手中川勇人くんを岡田監督が英才教育を
　　指示したという。捕手としてまだ20才であるが「小力」があると認めた。高校
　　は京都国際で通算18本のホームランを打っている。肩もいいし走力もあるので
　　旨くいけば一軍に登用されるかも知れない。つまり打力に秀でているので岡田
　　監督が認めたということだろう。