カテゴリ:読書
日テレで漸く1曲通して見たマツケンサンバが頭から離れない今日1日でした。(笑)
それはともかく、バタイユの『文学と悪』を読了しました。 バタイユ作品と言うと、特に『眼球譚』は、あらゆる変態エロ小説の中でも、私が最も好きな小説なのでありますが、 他の小説も大好きなんですが、バタイユの哲学系、論文系は、おばかな私の頭では、とてもとても難しくて…脳味噌疲れてもうイヤ! て感じなのだけど、この『文学と悪』もその系統かと恐れおののきつつ…タイトルと、とりあげている作家陣 (エミリ・ブロンテ、ボードレール、ミシュレ、ウィリアム・ブレイク、サド、プルースト、カフカ、ジュネ) に惹かれて読んでみました。 まあ、『エロティシズム』みたいに全部が全部むずかすぃ~て訳でもなく、そーゆー部分はありましたが、わりに楽しく読めました。特にサドの所は特別おもろい!! ※ちなみに、<悪>だとか<死><暴力>等々について、深く考えるのが趣旨みたいな物なんですが、そこからしてめんどくさいこの頃なので(^^;) まるで理解もしてなきゃーとんちんかんな感想文になってる事と思います。 ●エミリ・ブロンテ● <<彼女ほどに志操堅固で、勇気もあり、またまっすぐな心をもったひとはすくないだろうに、その彼女が、悪についての認識を極限にまでおしすすめていったのである。>> (本文より) 『嵐が丘』でおなじみのエミリ・ブロンテです。読んでないんですが… 母親ははやくに死に、厳格な父親によって、禁欲的な生涯を終えたらしいエミリ・ブロンテ。30歳と言うのはあまりにも短いですね。 圧迫された性から迸り溢れたありあまるエネルギーが作品となったのでしょうか? そうした環境から、自らを傷つけずにはいられない感情が生まれるのは、解るような気がします。 冒頭に上げた引用文を見ると、私なんぞはヘッセの『デミアン』のマックス・デミアンの言葉を思い出します。 「人々はカインの子どもたちに恐れをいだいていた。そこでカインの子どもたちは<しるし>を持っているということになった。それで人々はそのしるしを本来のもの、すなわち表彰だと説明しないで、反対なものだと説明した。このしるしを持っている連中は無気味だと、人々は言った。実際そのとおりだった。勇気と特色を持っている人々はほかの人々にとって常にすこぶる無気味なものだ。恐れを知らぬ無気味なものの一族がそこらをうろついているのは、非情にぐあいがわるい。そこで人々は、その一族に対し復習し、受けた恐怖に対し少しばかり埋め合わせをするため、あだ名と作り話を一族にくっつけたのさ。」(前後略) ジャック・ブロンデルと言う人がこう言っています。 <<「キャサリンとヒースクリッフとの生涯のあいだ、彼等の諸感情は少年時代に固定されたままになっている」ことに注意しなければならない。>> <子どもっぽさ>とか<暴力><死><情熱>は、この本の全体的なキーワードになってる気がします。 次の本文など。 <<エミリ・ブロンテの態度において突然にあらわれるものとは、犯しがたい強固な道徳に寄生しながらも、組織づけられている社会とどんなに和合し協調しようとしても弱まることのない、聖なる暴力への夢想だったのである。>> <<あたらしい個体存在が生れてくる瞬間とは、消え去りゆくものたちの死を前提とするものなのだ。-中略- 生殖と死があるからこそ、生の不滅の復活があり、つねにあらたな瞬間があることになる。>> <<死が生の条件であるからには、本質的に死と結びついている悪もまた、両義的な意味でだが、存在の基礎にほかならないことになる>> バタイユ曰く「特権的な呪いの対象であったように見える」エミリ・ブロンテ。『嵐が丘』は読んでおかねば。 今宵はケイト・ブッシュの『嵐が丘』でも聴いて眠りにつきますか。 天使と小悪魔 ケイト・ブッシュ詩集 激安!! 爆発!! 福袋セール 12月13日20時00分~12月19日23時55分 宝1クリスマスセール 12月07日0時~12月19日23:55まで 1円で買えるチャンス大量発生!!楽天スーパーオークション 薄くてあったかいです~↓ ゲルマニウムシルク スパッツ ここをポチッとお願いします~人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書] カテゴリの最新記事
|
|