2722581 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

エデンの南

エデンの南

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
December 15, 2004
XML
カテゴリ:読書
日テレで漸く1曲通して見たマツケンサンバが頭から離れない今日1日でした。(笑)

それはともかく、バタイユの『文学と悪』を読了しました。
バタイユ作品と言うと、特に『眼球譚』は、あらゆる変態エロ小説の中でも、私が最も好きな小説なのでありますが、

眼球譚 初稿( 著者: ジョルジュ・バタイユ / 生田耕作 | 出版社: 河出書房新社 )

他の小説も大好きなんですが、バタイユの哲学系、論文系は、おばかな私の頭では、とてもとても難しくて…脳味噌疲れてもうイヤ! て感じなのだけど、この『文学と悪』もその系統かと恐れおののきつつ…タイトルと、とりあげている作家陣 (エミリ・ブロンテ、ボードレール、ミシュレ、ウィリアム・ブレイク、サド、プルースト、カフカ、ジュネ) に惹かれて読んでみました。
まあ、『エロティシズム』みたいに全部が全部むずかすぃ~て訳でもなく、そーゆー部分はありましたが、わりに楽しく読めました。特にサドの所は特別おもろい!!

※ちなみに、<悪>だとか<死><暴力>等々について、深く考えるのが趣旨みたいな物なんですが、そこからしてめんどくさいこの頃なので(^^;) まるで理解もしてなきゃーとんちんかんな感想文になってる事と思います。

●エミリ・ブロンテ●

<<彼女ほどに志操堅固で、勇気もあり、またまっすぐな心をもったひとはすくないだろうに、その彼女が、悪についての認識を極限にまでおしすすめていったのである。>>
(本文より)


『嵐が丘』でおなじみのエミリ・ブロンテです。読んでないんですが…

嵐が丘 (1939年度製作版) ◆20%OFF!<DVD> [IVCF-2069] 嵐が丘 【BBBJ-1650】 =>20%OFF!《発売日:01/03/25》 嵐が丘【PDA-213】 =>20%OFF!《発売日:04/07/23》

母親ははやくに死に、厳格な父親によって、禁欲的な生涯を終えたらしいエミリ・ブロンテ。30歳と言うのはあまりにも短いですね。
圧迫された性から迸り溢れたありあまるエネルギーが作品となったのでしょうか?
そうした環境から、自らを傷つけずにはいられない感情が生まれるのは、解るような気がします。

冒頭に上げた引用文を見ると、私なんぞはヘッセの『デミアン』のマックス・デミアンの言葉を思い出します。

「人々はカインの子どもたちに恐れをいだいていた。そこでカインの子どもたちは<しるし>を持っているということになった。それで人々はそのしるしを本来のもの、すなわち表彰だと説明しないで、反対なものだと説明した。このしるしを持っている連中は無気味だと、人々は言った。実際そのとおりだった。勇気と特色を持っている人々はほかの人々にとって常にすこぶる無気味なものだ。恐れを知らぬ無気味なものの一族がそこらをうろついているのは、非情にぐあいがわるい。そこで人々は、その一族に対し復習し、受けた恐怖に対し少しばかり埋め合わせをするため、あだ名と作り話を一族にくっつけたのさ。」(前後略)

ジャック・ブロンデルと言う人がこう言っています。

<<「キャサリンとヒースクリッフとの生涯のあいだ、彼等の諸感情は少年時代に固定されたままになっている」ことに注意しなければならない。>>

<子どもっぽさ>とか<暴力><死><情熱>は、この本の全体的なキーワードになってる気がします。
次の本文など。

<<エミリ・ブロンテの態度において突然にあらわれるものとは、犯しがたい強固な道徳に寄生しながらも、組織づけられている社会とどんなに和合し協調しようとしても弱まることのない、聖なる暴力への夢想だったのである。>>

<<あたらしい個体存在が生れてくる瞬間とは、消え去りゆくものたちの死を前提とするものなのだ。-中略- 生殖と死があるからこそ、生の不滅の復活があり、つねにあらたな瞬間があることになる。>>

<<死が生の条件であるからには、本質的に死と結びついている悪もまた、両義的な意味でだが、存在の基礎にほかならないことになる>>

バタイユ曰く「特権的な呪いの対象であったように見える」エミリ・ブロンテ。『嵐が丘』は読んでおかねば。

今宵はケイト・ブッシュの『嵐が丘』でも聴いて眠りにつきますか。

天使と小悪魔
天使と小悪魔
ケイト・ブッシュ詩集



激安!! 爆発!! 福袋セール 12月13日20時00分~12月19日23時55分

宝1クリスマスセール 12月07日0時~12月19日23:55まで

1円で買えるチャンス大量発生!!楽天スーパーオークション

薄くてあったかいです~↓
ゲルマニウムシルク スパッツ
ゲルマニウムシルク スパッツ

ここをポチッとお願いします~人気blogランキングへ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  December 16, 2004 11:14:54 PM
コメント(11) | コメントを書く


PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

SEAL OF CAIN

SEAL OF CAIN

Calendar

Category

Freepage List

読書のページ


小栗虫太郎


夢野久作


江戸川乱歩


ジョイス


ダンテ


バルザック


ルイ=フェルディナン・セリーヌ


ギリシャ神話


養老孟司、竹内久美子


夏目漱石


ジュネ


中井英夫 (塔晶夫)


バタイユ


☆小・中・高校生へのお薦め本☆


ポー


今年読んだ本


ブロンテ姉妹


ミシュレ


澁澤龍彦


ウィリアム・ブレイク


ブコウスキー


ミルトン


ヘルマン・ヘッセ


コリン・ウィルソン


ドストエフスキー 関連本も


ヘンリー・ミラー


トーマス・マン


川端康成


ミラン・クンデラ


その他


フランツ・カフカ


オスカー・ワイルド


寺山修司


プーシキン


スティーヴン・キング


ロジェ・マルタン・デュ・ガール


三島由紀夫


加賀乙彦


田中一村伝


美輪明宏


モーパッサン


マルキ・ド・サド


生田耕作


マンディアルグ


阿川佐和子


アポリネール


ヘミングウェイ


ルイ・アラゴン


ラシーヌ


佐賀のがばいばあちゃん


カポーティ


藤田嗣治関連


阿部定事件


マーガレット・ミッチェル


コンスタン


トルストイ


吸血鬼関連


三国志


きもの


梁石日


井原西鶴


東電OL殺人事件関連


安倍公房


アンドレ・ブルトン


淀川長治


<映画の見方> がわかる本


グリンプス


フリッカー、あるいは映画の魔


河合隼雄


野球関係


立花隆


ポール・ギャリコ


中島義道


坂口安吾


業田良家


源氏物語


今日も映画日和、本と映画と70年を語ろう


トーキングヘッズ叢書


マルセル・プルースト


清水正


ガストン・ルルー


バルベー・ドールヴィイ


谷崎潤一郎


アルベール・カミュ


四王天延孝


泉鏡花


写本・グノーシス神話・ゾロアスター教


ジョージ・オーウェル


アイン・ランド


映画のページ


タランティーノ/キル・ビル関連


江戸川乱歩映画祭


恐怖・ホラー・サイコ系


吉本直聞


ベルトルッチ「ドリーマーズ」と1968年考


パゾリーニ


カール・ドライヤー


カサヴェテス


ウィリアム・ワイラー


ジャン=ピエール・ジュネ


ロジャー・コーマン


塚本晋也


ジャン・コクトー


ジャン・ルノワール


その他


キューブリック


ゴダール


クローネンバーグ


ケン・ラッセル


黒澤明


ヒッチコック


ロジェ・ヴァディム


エリア・カザン


フェリーニ


溝口健二


ヴィットリオ・デ・シーカ


ヴィスコンティ


男はつらいよ


ウディ・アレン


ヤン・シュヴァンクマイエル


ATG


大島渚


特別企画★日本映画監督協会70年の70本+1


トリュフォー


黒木和雄


吉田喜重


佐々木昭一郎


タルコフスキー


北野武


ジム・ジャームッシュ


勅使河原宏


悪名シリーズ


ベルイマン


市川崑


エド・ウッド関連


ロッセリーニ


マーティン・スコセッシ


フランク・キャプラ


ジャック・タチ


リドリー・スコット


特撮


アンリ=ジョルジュ・クルーゾー


新藤兼人


フリッツ・ラング


ロメール


ドラゴンボール


エヴァンゲリオン


ブルース・リー


Rozen Maiden ローゼンメイデン


マクロス


1997年スペイン旅行記


日本に対する嫌悪とスペインへの思い


マラガ到着


退屈な寮生活


セビリヤの旅


快適だったホームステイ


モロッコの旅


初めての一人旅 ~コルドバへ~


忘れられないグラナダ


忘れられないグラナダ (つづき)


グラナダに別れを告げ、バルセロナへ。


プラハ→ウィーン→ブダペスト旅行日記


旅前


旅中


旅後/関連話


棒いろいろ



映画


グルメ


ラーメン日記


ベルギー・オランダ旅行日記


Archives

April , 2024
March , 2024
February , 2024
January , 2024
December , 2023
November , 2023
October , 2023
September , 2023
August , 2023
July , 2023

Favorite Blog

ウクライナでロシア… New! Condor3333さん

いつの自分に・・・ アラネアさん

【機能追加のお知ら… 楽天アフィリエイト事務局スタッフさん

「古典推し」を観ま… まろ0301さん

トップページのピッ… 楽天ブログスタッフさん

Comments

SEAL OF CAIN@ Re[1]:あけましておめでとうございます。(02/04) アラネアさんへ あけましておめでとうござ…
アラネア@ Re:あけましておめでとうございます。(02/04) えっと~、あけましておめでとうございま…
aki@ Re:#私を構成する42枚(06/28) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
SEAL OF CAIN@ Re[1]:スマホケース(05/06) アラネアさんへ ビックリですよね! 好き…
アラネア@ Re:スマホケース(05/06) スマホケース、こんなにたくさんあるなん…

Rakuten Card


© Rakuten Group, Inc.